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大量の脳波を外注で簡単に?~睡眠脳波解析サービス~

今日は弊社のサービスのうちの一つ、睡眠脳波解析サービスについて担当者であるI氏に魅力と苦労話について聞いてみました。

(文 : 生体信号解析ソリューション/ note編集長 K)

睡眠脳波解析サービスって?

その名の通り、睡眠時の脳波を判定し結果をお返しするというサービスです。
①お客様から睡眠時の脳波データをいただく
②データを社内で確認し、解析できるかを判別する
③解析できるデータについては、専門の検査技師に依頼しステージ判定する
④解析結果を整えてデータを納品する
という一連のサービスとなっています。

図1

納品させていただくものは、
・ステージ判定を行った結果のcsvファイル
・ヒプノグラムや睡眠変数が一目でわかる結果のレポートpdfファイル
・弊社ソフトである「SleepSign」にて開くことができる専用ファイル
をセットにしてお納めさせていただきます。

睡眠のステージ判定って?

睡眠のステージ判定とは、起きているか・寝ているか、寝ているのであればレム睡眠なのかノンレム睡眠なのか、深い睡眠か浅い睡眠かを判定することを言います。
例えば、弊社社員の1晩の睡眠の様子を判定すると下記のようにステージ判定ができます。

図2

上に行くほど眠りが浅く、下に行くほど眠りが深いことを表した図です。

明け方に近づくにつれ、だんだんと睡眠が浅いステージが多くなっていることがわかりますね。
現在、スマートウォッチやその他いろいろな睡眠判定方法があると思いますが、弊社ではそれを脳波にて行っています。

どうして解析サービスを始めたの?

弊社は、実験に使う解析ソフトウェアを多く開発している会社です。
その中のソフトに「SleepSign-Lite」という睡眠脳波を解析する専用のソフトがあり、お客様から
・自分でステージ判定をしている時間がない
・自分のステージ判定には不安がある
というご要望をたくさんいただきました。
そこで、懇意にしていただいている睡眠判定技師の協力を経てこのサービスが実現しました。

これまでにどんなお客様がいたの?

大学の先生や企業の研究者の方々、様々なお客様にご利用いただきました。
睡眠データの内容としてはお昼寝から1日中寝ていたり...けっこう特殊なデータからスタンダードなものまで幅広いですね。
これまでに2000件以上の脳波データを解析させていただき、リピートしてご利用いただいているお客様も多くいらっしゃいます。
私自身、途中から本サービスの担当になったのですが「②解析できるかどうかの判断」のために全データ確認しているので、1500件以上脳波を眺めていることになりますね...笑
改めて数えてみて少しびっくりしました。

サービスを行う上で苦労したところは?

最初のころは脳波というもの自体を見慣れていなくて...。
心電とノイズの見分けがつかなかったり、いびきをかいて筋電がのっているのをノイズと勘違いしたりといろいろと苦労しました。
私では判断できないので先輩や周りの人に確認してもらったり、なぜこれはノイズでこれはノイズではないのかを実例を交えながら教えてもらって少しずつ慣れてきました。

このサービスのいいところは?

研究の流れの中の1つとして、
⓪テーマ決め
①データを収録
②データの整理・計算・解析
③考察・発表
という大まかな流れがあると思います。
そして、多くの研究者様の最終到達地点は、「③考察・発表」の部分にあると思っています。
睡眠脳波解析サービスは、この中の「②データの整理・計算・解析」を弊社にお任せいただくことで、「③考察・発表」により注力いただけると感じています。
また、ステージ判定を行う技師には、当然のことながら実験の内容はお伝えしないので、研究者自身のバイアス無くデータを研究にご利用いただけるのかなと感じています。

私自身大学時代に研究をしていました。
その中で、データの整理・計算の部分って大事だけどそこに時間を割いてしまうことよりも、そこから何が言えるのか「③考察・発表」の部分に時間をかけたい...と強く感じていました。
当サービスはそんな方々の力になれると思っています。

さいごに一言

最初の頃は右往左往していましたが、どんどん目が養われてきていることを実感しています。
解析パラメータ設定から大量解析まで様々なご相談に乗らせていただきます。
睡眠脳波をたくさん解析したい時は、是非弊社までご相談ください!

■今回ご紹介したサービス

睡眠脳波解析サービス(人間用途) SleepSign-Lab for Humans EEG
https://www.kicnet.co.jp/solutions/biosignal/humans/sleep/sleep_service_humans_eeg/

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