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姿勢計測システム 活用事例

弊社製品の姿勢計測システムShiseiCam(シセイカム)は、これまで接骨院や整骨院、自治体や学校、病院やフィットネスなど様々な場所に納品させていただきました。
開発者としての思い入れも深いShiseiCamですが、振り返るとあまり具体的な事例を紹介する機会を設けてきませんでした。
そこで今回は、そのうちの1つ「自治体での活用事例」を紹介させていただきます。
(ShiseiCam開発担当:  O)

■姿勢計測システムって?

ShiseiCamは姿勢を計測するシステムです。
普段は意識することの少ない自分の姿勢について、機械による客観視点での計測・フィードバックを行う事ができます。

傾きやねじれから姿勢バランスの崩れを分析
個人の姿勢に応じた改善策をフィードバック

過去にShiseiCamを紹介した記事もございますので、宜しければご覧ください。

■姿勢が悪いと何が良くないのか

不良姿勢(バランスの崩れた姿勢)の何が良くないのか、皆様はどう考えていますか?

  • 見た目がよろしくない

  • 肩こり・腰痛につながる

などは簡単に思いつくのではないでしょうか?

もう少し具体的に言えば、「酷使している筋肉」と「さぼっている筋肉」がある状態だと思ってください。
すると以下のような問題が起こり得ます。

  • 関節の可動性の低下

  • 筋持久力の低下

  • 姿勢制御能力の低下

  • 頭痛などの疼痛

  • 心肺機能の低下

正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書より

これらの負担は日々積み重なっていくため、特に運動器(体を動かす構造)への影響が大きく、いずれは要支援・要介護へ遷移するきっかけとなっていきます。たかが姿勢といえど、中々あなどれないのです。


■長野県 朝日村の事例

今回は姿勢計測システムを活用頂いている事例として、長野県東筑摩郡の朝日村の健康教室にお邪魔させて頂きました。

朝日村では昨年度より高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施の一環で、村役場内で健康教室を実施しています。
健康教室では「フレイル(加齢により心身が弱った状態)」をテーマとして意識されており、以下のような内容を実施されていました。

1.計測

まずは現状把握のために、いくつかの計測を行います。
実施項目:「身長」「体重」「体組成」「血圧」「握力」「前屈」「片脚立ち」「指わっかチェック」「5回立ち上がり」「姿勢」

R6年度から姿勢も計測項目の一つとして混ぜて頂いております。
「おもしろい!」「こういうのがあるとわかりやすいね!」と喜んでいただけました。

2.フレイルチェック

質問紙が用意されていて、いくつかの質問に答える形で皆様のフレイル状態を簡易チェックしておりました。
フレイルに関して重要な視点が質問に含まれているようです。

3.フレイル、栄養、認知症に関する基礎知識

役場職員の方が講師となり、フレイルや栄養、認知症などについて正しい理解をしていただくための解説をされていました。

4.運動・ストレッチ指導

この健康教室には運動・ストレッチ指導を含めたサポートのために、ShiseiCamの開発にも御協力いただいているNPO法人 佐久平総合リハビリセンターから理学療法士の先生が参加されています。

先生からは自宅でできる運動・ストレッチの指導が行われました。
その際、先ほど行った姿勢計測の結果とも絡めて説明頂いたので、参加者の方々も実感を伴って話を聞いている様子でした。

個人的には、参加者の方が前屈をした際に「すごい!さっきより曲がる!」と喜ばれていたのが印象的でした。勿論個人差はあるものですが、自分の身体が変化する喜びは健康増進にとって大きなモチベーションになると感じています。

5.振り返り、目標を立てる

2で行ったフレイルチェックの結果や、今日の健康教室の内容を振り返りつつ、「今後の自分の生活で何を意識してみるか」という点について考え、発表し合いました。


今後の課題

健康教室終了後、役場職員の方に今後の課題についても伺ってみました。

現状難しいのが、特に「人集め」の部分とのこと。
世の常ではありますが、積極的に健康に関心を持ってくださる方はやはり一部であり、そのうえで都合をつけて役場まで足を運んでもらう事の難しさも感じている状況。

この点について、弊社としては姿勢計測が自治体での「人集め」や「健康へ関心を持つきっかけ」となってほしいと考えています。
今年度、朝日村では村主催の文化祭を開く際にも姿勢計測を企画しようと考えて下さっているようです。


■まとめ

今回ShiseiCamの事例紹介のために朝日村に訪問させていただきましたが、自治体における課題というものは少なからず全国においても通ずるものがあると感じています。
引き続き様々な場所での活用事例について理解を深め、良い事例については拡げていくことが出来ればうれしいです。

まだ他にもShiseiCamの事例はございますので、また機会を見てご紹介させてください。

■本記事の関連製品

○姿勢計測システム ShiseiCam

※ 製品・ブログ等に関するお問い合わせは、上記リンクページ下部の「お問い合わせ」よりご連絡ください。

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