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「特急しなの」でぴよりんチャレンジ!意外にしなのはぴよりんに優しかった?

揺れに大変弱い「ぴよりん」というスイーツはご存知でしょうか。名古屋駅で販売しているのですが、本体がプリンで周りがクリームという大変繊細なスイーツで、お家に連れて帰るまで崩さないようにするチャレンジを「ぴよりんチャレンジ」というそうです。
そこで、温度と振動数を計測できる弊社製品「nano tag」を箱につけた状態でぴよりんチャレンジを行いました!
はたしてぴよりんは、名古屋→松本という長旅を無事クリアすることはできるのでしょうか…!
(文:かわいいもの好き技術者K。睡眠担当)

■長旅ルート

ルートは、
名古屋駅~特急しなの~松本駅~バス~自宅
です。

突然ですがみなさん、特急しなのという電車をご存知でしょうか。
山の中をどんどんすすみ、弊社がある松本と名古屋を一本でつなぐ、特急電車です。
このしなのですが、山の中を走る性質上「振り子電車」という仕組みを使っています。これがまぁ酔います。
私は昔から電車で本を読んでも何ともないのですが、しなのでは一発アウトです。この揺れにぴよりんが耐えられるのか、重要なポイントですね!

■nano tagについて

nano tagは、温度と振動数を収録できる大変ちいさな製品です。
大きさ:親指の爪程度(18.8mm)
重さ:10円玉より少し軽いくらい(約2.7g)

温度を設定した15度幅(例えば、最低温度25度としたら25度~40度まで)の中での温度変化を収録できます。
また振動数は、3軸合成波の閾値を設定し、それを下から上に横切った回数をカウントします。

nano tagの振動数カウント

そのため、このチャレンジをするにあたって閾値の設定は非常に重要…!
会社の後輩にお願いして先行して閾値の確認を行ってもらっていました。(出張帰りにお願いしたため、ぴよりんが売り切れでチャレンジできず。nano tagだけで収録し、うまくいく閾値や温度設定をプレ実験してもらいました。)

これで準備は完璧…! 待っててねぴよりん!

■ぴよりんチャレンジ

購入までの道のり

ぴよりんは、入荷時刻がきまってます。
その上、超々大人気スイーツのため、入荷時刻にめがけて並ばねばなりません…その日は日曜日、1時間くらい前に覗きに行ったらすでに8人くらい並んでました…。スタバでコーヒーでも買ってのんびり並ぶかと思っていましたが断念。1時間前から並びなんとか2匹お持ち帰りに成功!
はじっこの柱でキャリーケースの上に載せてnano tagを箱につけました。
頑張るぞ~!

ぴよりん出発時の様子

ぴよりんの設置条件

今回は座席についているテーブルの上に置いて収録しました。

データを眺めてみる

まずはデータをグラフ化し、それぞれの時間帯になにをしていたかを一覧化します。
青色:振動数
オレンジ色:温度
しっかり駅で停車するので振動数が下がっていることがわかります。また、しなの乗車時に温度が上がっていることから、電車の中が暖かいことが分かりますね。

ぴよりんチャレンジnano tagデータ

さらに、深堀ポイントに〇を加えてみました。

①赤丸部分
振動数が大変大きくなっていますね。
これは、購入から駅のホームに歩いている部分になります。かなり気を付けて持っていたのですが振動がぴよりんに伝わているのが分かります。
紫丸部分
温度が駅にとまるたびに少し上がっているのが分かりますでしょうか。ぴよりんが崩れた駅間を確認するために駅ごとに写真を撮っていたのですが、その際箱を開けているので、温度上昇がみられたと考えられます。
ただし、後半はあまり上がっていないようなので、何度も開けることで箱の温度が上がってしまっていたかもしれないですね。
桃丸部分:
他の区間に比べて塩尻ー松本間の最後の方大きく振動数があがっていることが分かりますね。これは降りる準備をして立ち上がり、通路で待っていたので揺れがダイレクトアタックしているからだと思われます。
こんなところまでしっかりとデータを見ればわかることは意外でした。
橙丸部分:
しなのよりバスの方が振動数がすごく高いなんて...! これも意外ポイントでしたね。
また徒歩の時もしっかり上がっている様子が見えるので、ぴよりんチャレンジをする際は電車よりバス・徒歩の時に気を付けるといいかもしれません…。

結果発表

~結果発表~

まさかのぴよりんチャレンジ成功…!でした。(ちょっと黄色ぴよりんの左の眼が浮いているかな?)
正直、どの区間でどの程度の振動で崩れていくかを期待していた…のですがばっちり成功してしまいましたね。笑
温度にも弱いそうなので、まだまだ涼しかったからでしょうか。
はたまた丁寧に持っていく気持ちが強すぎたのか…笑
とにかく今回のぴよりんチャレンジは大成功ですね!

■まとめ

はじめてのぴよりんチャレンジでしたがいかがでしたでしょうか!
今度はもう少し厳しい環境でぴよりんを連れて帰り、nano tagの振動数と崩れるタイミングの比較をしたいですね。
(かわいいぴよりんには酷ですが…くずれてる姿もかわいいということで…。)

今回nano tagを、製品の本来の用途とは違う目的で利用してみましたが、アイディア次第でいろいろな実験に使えそうな可能性を感じました。
いろいろアイディア生まれましたら教えてください。どんどんチャレンジしていきたいと思います!

※2匹のぴよりんは著者がおいしくいただきました。

■この記事で紹介した製品

nano tag(運動量計測装置)

※ 製品・ブログ等に関するお問い合わせは、上記リンクページ下部の「お問い合わせ」よりご連絡ください。

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