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浅草「銀座 ブラジル」 ーもうちょっと優しくしてほしかったー
店員さんの言動に「あれ、おかしいな」と思ったり、今のはちょっとないんじゃないのと感じた時、その場で直接物申せるタイプとそうはできないタイプが居るが、私は後者だ。見た目は強めで何でも言えそうだが、案外言えずに内に溜めて溜めて店をでる。
初めて行った町中華で、年老いたご主人一人で切り盛りされている店にてつけ麺を頼んだら、途中で麺にちっちゃい虫が入っていた。完全に一緒に茹でられた風合いだ。同行者もそれに気付き「(店の人に)言おうか?」と聞かれたが、
「これ虫が入ってますよ」と告げた後のシミュレーションを頭の中でグァァァとしてみると
告げる→ご主人が謝る→大丈夫ですよ→ご主人がまた謝る→変な感じで店を出る→同行者との雰囲気も微妙な感じになる
これは避けたい。
咄嗟の判断で、私は何事もなかったかのようにつけ麺を平らげた、そっと虫はティッシュに包んで…
私はよほどのことがない限りその店に順応するのだ。
この日は友人と浅草の商店街にある名店に来た。
階段の傾斜と食品サンプルのケースのそれとが 比例している。このえぐい角度は、サンプルを見せようとする根性とケースの体積をフルに活用しようという心意気を感じて 結構好きだ。
ラストオーダーの時間を異様に強めに告げられ、そういうところはもちろんきちんと従いますよ と思いながら 過ごすこと数10分。
テーブルに運ばれたアイスコーヒーの置き方も、汲みにきた水の置き方も 強い。
ガチャン と鳴る。
え、なんかしました?
気に触るようなことあったらすんません。
もうちょっと やさしくして 欲しかったな。
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