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臆病者

日差しが照りつけるグラウンド
そんな中 涼しい顔して走る君
君のように速く速く走れたら
私だってもっと自信もてるのに

光が校舎の窓に反射して
笛の音が空に響いて
スタート切れって言われても
無理やり背中を押されているようで

本当にやりたいことやってる
大人ってどれくらいいるの?
そんな人から何言われたって
雑音にしか聞こえない 私は
やっぱり良い子じゃないの?

制服に縛られる日々
窮屈な気持ちを抱えて
そんな中でも君はきらきら光ってる
私は日向ぼっこしたい猫のように
君に近づきたくなる

黒板を塗りつぶしたくなるような
衝動に駆られることもあって
理性がある大人にはわからないでしょ
わかったフリなんてしなくていいから

不平不満ばかりだけど
本当はみんなと同じように頑張れない
自分に嫌気がさしてるだけ

あと一歩 踏み出すのが怖くて
踏み出せなくてこのまま変わらないのも怖い
臆病な私は大勢からはみ出すのも
レールに乗せられるのも嫌い
我儘すぎる私をどうすればいいの



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