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雷雨のあとの晴れ間に夏を見るおうちカフェ提案

曇天。湿度は高いけど、散歩にはちょうどいい。身支度をする間、一向に明るくなってこない空に、重い戸を引いたような音が鳴り始めた。不慣れな時間に起きたから、朝はそういうものだと思っていたけれど、どうも違ったらしい。

雷鳴と雨の音が夏を感じさせるのは、きっとこの湿度のせい。床や壁に肌が吸いつけられる感じ。

せめて気持ちはさわやかに。今日はグアテマラ。中深煎りで鮮やかな酸味を楽しもう。低めの湯温でたっぷり蒸らし、じっくり落として丸みを出す。蔦の葉の柄のカップで、見た目もさわやかに。

カンパーニュを薄く切り出して、バターを薄く塗りチーズをたっぷりのせて焼く。とけたチーズの上に、酸っぱめに作ったりんごのサラダとはちみつ、黒胡椒を少し。

重さと軽やかさのバランスは、意外と操れるのかもしれない。心も身体も。

雷雨が通り過ぎた空は、晴れ間が見えて明るくなってきた。まだ少し時間に余裕があるから、散歩に出よう。出したかった手紙を持って。

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