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父親が女性と暮らしていることを子どもに伝えるか否か

子どもに「離婚」とは言わず「結婚をやめた」と伝えてからしばらくしてからのこと。

「お父さん、どこに住んでるの?」と聞かれたことがある。車で行けば30分足らずの場所に住んでいることを伝えたら「それ、嘘かもよ?」と笑っていた。

父親の悪口は子どもの前では言わないと誓っているので、子ども本人からそのような発言があったことに少し驚いた。

「お父さんどんなところに住んでいるんだろう?」そんな質問もされた。

月に1回は面会交流をしていたし直接聞いてもいいだろうに、やはり聞くに聞けないのだろうか。

詳しく話したらきっといつか訪れてみたくなるだろうし、泊まったりもしたいだろう。

だけど、なにせお父さんは一人暮らしではない。

わたしは迷った挙句に事実だけ伝えることにした。

「お父さん、ひとりで住んでなくて誰か女の人と一緒に住んでるって言ってたよ」

「え!!!そうなの!!??」と驚いた様子だ。

感情を乗せずに伝えたつもりだったが、事実そのものが驚くものであることに変わりはない。

それ以降、住まいに関する質問が子どもの口から出ることはなかった。

もっと大きくなってから伝えても良かったのかもしれない。だけど、思春期になればなるほど受け入れ難い事実として耳に入るだろう。

男女のなんたるか、結婚だの離婚だのをより深く知る以前に、ただの事実として知らせたほうが傷は浅く済むと考えたのだった。

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