『モンスターラブ』に見る行動心理学

はじめに

いやー、水曜日のダウンタウンの『モンスターラブ』、とっても面白かったですね。クロちゃんさん、リチさん、おめでとうございます。

しかし単純に面白かった、という以上に衝撃だったのが「これはなんて良い教材なんだ！」ということです。
ガチで集められたクロちゃん好きの方と、アイドルオーディションとして参加しているクロちゃんを好きだと嘘をつかなければいけない方がいて、最後にその答え合わせがある！
こんなに素晴らしい行動心理学の教材はないと思ってこのノートを書いています。

この企画中のクロちゃんのように「相手が自分にウソをついているのではないか？」という悩みは人間関係において普遍的なものです。
例えばポリグラフなどを使用することで、相手のウソを見破ることができるかもしれません。しかし、「ちょっと嘘発見器つけてもいい？」と聞くわけにもいきませんし、もし使えたとしても、本当の意味で相手の真意を知ることは無理でしょう。

しかし、なんとかして相手の真意を知りたい、特に自分が好きな相手ほどその気持は強くなるものでしょう。
そこで相手の真意を推し量るために、本ノートでは本音が表れたかもしれない行動を把握する手法を考察します。探偵がたくさんの証拠から真犯人を導き出すように、１つ１つのピースは小さくとも、それを集めていくと全体像が見えてくるものです。

最近ではATM婚などという言葉も見聞きするようになりました。これは相手が本当に自分のことが好きどうかを分からずに、ただ結婚がしたい、安定した生活をおくりたいだけの相手と結婚してしまい、そのパートナーは別の人間と恋愛する、あなたは真に愛されずただ生活費を出すだけ、という状態の婚姻生活を言います。
このように、相手が本当に自分のことが好きかどうかを分からないまま付き合ったり結婚したりしてしまうのは、とても不幸な状態です。

そして、その不幸な状態になった時、誰でも気付くものなのです。その人との付き合いにおいて、今まで「あれ？」という瞬間があったな、と。取り返しがつかなくなってから、「なるほど。私のことが好きじゃなかったから、ああいう行動を取っていたのだな」と分かっても遅いですよね。
そのような状況を避けるためにも、手遅れになる前に相手の真意に気づける手段が必要です。
本ノートをそんな１つの手段として役立てていただければと思います。

今回は『モンスターラブ』がどこまでが企画なのか、はたまたやらせなのか、そんなことは考慮していません。あくまで番組から得られた情報をそのまま受け入れて、１つの教材として『モンスターラブ』を扱います。

また、行動心理学と言ってはいますが、特にエビデンスがあるものを扱うわけではありません。あくまで私の主観から観測した結果を出しているものです。
そのため「こう述べていますが根拠は？」と言われても、客観的な裏付けは全くありません。ある事象を私という視点の１つからみた超主観的オピニオン以上のものではりません。それでも、そんな１つの見方が今後のあなたのパートナーに対する向き合いの参考になれば幸いである、と思っています。

本ノートはあなたが『モンスターラブ』を見ていること、そして誰が本当にクロちゃんを好きだったのかということを知っているという想定で書いています。
もしネタバレされたくない！という方がいましたら、『モンスターラブ』の視聴を終えてから本ノートに戻ってきていただければと思います。

それでは解説していきます。

足の向きによる好意の表れ

あなたの職場で打ち上げ立食パーティがあったとします。折り合いの悪い直属の上司があなたを見つけて歩いてきて、立ち話が始まりました。しばらく話しているのですが、あなたはできれば話を早々に切り上げてその場を立ち去りたいと思っています。
その時、あなたの足はどちらを向いているでしょうか。

こういった場面では、話している顔や上半身は相手を向いていますが、下半身は相手の方向を向いていない、あるいはその部屋の出口を向いていることが多いです。
顔は笑顔で、上半身も相手を向いて、相手の話を聞いていますよ、話も盛り上がっていますよ、と見せかけていても、下半身は違う方向を向いており、すぐにでもその場を逃げ出したい！という気持ちを表しています。

これはかなり認識しやすい、人間関係の行動心理学でもまず覚えるべき行為の１つです。なぜなら、上記のような状況になった際、あなたが自分の足の向きを気付くことは簡単だからです。
「あれ？私、足が全然この人のほうを向いていない！」と。

話している相手が違和感を持つ前に、そっと足も相手のほうを向き直しておきましょう。もちろんその場から立ち去れるのであればそうしたほうがいいでしょうが……。

モンスターラブではこのようなシーンがありました。