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月組公演『グランド・ホテル』

念願の宝塚歌劇を観てきたお話。

初めて宝塚大劇場に足を運びました。

でも、宝塚を普段からチェックしてるとかでもなく、テレビでさえちゃんと観たのは25年前くらい?幼稚園児の頃にBS?CS?とかでよく観てたらしい…ってことくらい。(幼稚園→小学生の頃の将来の夢がデザイナーだったので、いろんなお洋服を見るのが好きだったのです)

だから、全くの初心者です。
しかも観劇にあたり事前に何かを調べるとかはしていません。なので、失礼がありましたらごめんなさい。

じゃあなぜ、テレビやDVDでさえまともに観たことがないのに、観に行くことになったのか。

ずっと探していた方を見つけたからです。

え?怖い( ^∀^)?
怖くないよ( ^∀^)?

数年前に、都内某所でお見かけし、すごい綺麗な方の集団がいる!!多分宝塚女優さんだ!!!

というのが始まり。

何にも知らないから友人と「かっこよかったねぇ」「お隣の娘役っぽい方も可愛かったねぇ」「美しいものを見た〜」と、満足していたのですが、5、6人でいたその中で、ほんとうに美しい方がいまして……それから数年…。

出会いました。

私が一目惚れした方に。(え?だから怖い?)

月組の朝美絢様でした。

そうとわかれば、実物に会いたいというのが、オタクの性です。(だから怖くないよ?)
元々観劇好きなので、DVD探そうとかはなく、真っ先に公演を調べました。

そして、待ちに待ったこの1月からの『グランド・ホテル』『カルーセル輪舞曲』にお邪魔させていただきました。

しかし、道中に気付く(´⊙ω⊙`)

私……

宝塚メイクをしている朝美絢様を知らない……

いや、もちろん今回の公演のポスターやフライヤーは見てます。
でも、動いてる所を見たことがない。(言い方)

そういえば…幼い頃、衣装目当てで観てた薄っすらとした記憶では、あのお化粧で、みんな同じ顔に見えたのだった…。(大変失礼しました)
私、見分けられるんだろうか。(言いようのない不安)

こうなるんだったら月組の皆さんのことをちゃんと勉強して、どんな方がいるか、把握しておくべきだった。
だったら、見分けられるでしょ?

大阪に着いた時、不安しかありませんでした。

でももう遅いので、朝美絢様を観に、というよりも、初めての劇場を楽しもうという気持ちに切り替えました。
(※せめて公演内容くらいは調べておくべきでした。本当に何も調べずに行きました。誰が主演かとかも知らない失礼っぷり…反省)

前置きが長くなりました。
(まさかのここまでが前置き)

ミュージカル「グランド・ホテル」


……不安?

なにそれ?


素晴らしい!!!!!

素晴らしかった!!!!!

何も調べずに行きましたが、純粋に、すごく楽しめました。

ベルリンにある高級ホテルを舞台に、様々な人生、運命を背負った人が織りなす物語…といったところでしょうか。

個人的に心震えた部分は………

・急に音が途絶えた中、舞い続ける人の足音の揃った音。
・男爵と一夜を明かしたグルーシンスカヤ(愛希れいか様)が、「彼が恋しい」と、目をキラキラさせて歌う所。それまで大御所感があったのに急に少女のようですごく可愛い!
・心に秘めた想いを歌う、グルーシンスカヤの付き人、ラファエラ
・男爵(珠城りょう様)が、薔薇の花束を抱えて死ぬ所。圧倒的!としか言いようがない迫力と美しさ。

そして、男爵の死をグルーシンスカヤに伝えないようにと命じるラファエラ。

そして、なかなかホテルを出ようとしないグルーシンスカヤに、「あの方は駅でお待ちでは?」と、穏やかに話すラファエラ。

そういえば、男爵が亡くなった部分の幻想で、駅で待っていたなぁ、と。
薔薇の花束を持って。
それはそれは美しかった。

ラファエラのたった一言に、男爵が「会いたい」という希望を持って生きている姿が浮かび、

ここで、私、泣きました。゚(゚´ω`゚)゚。

そんなに簡単に泣かないんですけどね、私。(ほんとよ)
まぁびっくり。

一瞬の幸せを味わった恋人たちと、ラファエラの思いが本当に切なく……。

ちなみに、私が行った公演は、朝美絢様がラファエラの回でした♡(やっぱり)

とにかく、素晴らしかったです。
圧巻!
去年の現場数、60ちょいで、現場優先タイプですが、その中でもこれは!素晴らしい!!

私はラファエラに感情移入していましたが、いろんな人生が登場するので、観る人によって違うんだろうなぁ……。
となると、観る年代によっても違うだろうし、同じ人でも観た時の年齢や境遇によっても違うんでしょうね…。すごく面白い。


そして、
二幕のモン・パリ誕生90周年レヴューロマン『カルーセル輪舞曲』

華やか˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚

これこそ幼き頃に観た宝塚歌劇です!

そして、当たり前かもしれませんが、ダンスの揃っている姿が圧巻!
普段揃ってないの観てるせいですかねぇ(小声)

大勢いる中で、個性を出すことに必要なのは、個性的な振りではないなぁと、改めて感じました。

揃えるのは大前提。
自分を見て!の前に、そのショーを完成させることが第一ですもんね。(当たり前でしょうけれど)

大勢いる中で、ぴったり乱れることなく揃えると、目立たない?
そんなことはありません。

だって、私が思わず追っていた人は決してセンターにいなかった。
何なら、誰かの影にいることもあった。

思わず目が追っている人が、ひとり。

それが、朝美絢様でした。(やっぱり)

お化粧したところ、わからないかも…とか思っていましたが、そんなの関係ありませんでした。
雰囲気、オーラ、骨格(え)、目が離せませんでした。

ジャ◯ーズが目指すべきところはここじゃないかなぁ…なんて、恐れ多くも思いました。
かっこつけて、自分らしさとか、出したくなるのはわかるけど、まず、ファミリーで揃えようぜ?振り、揃えるのは大前提だよ?
大勢がバラバラなの、見てて見苦しいし、美しくないよ?(安定の毒舌)

……と、そんなことを考えつつも、ショー、本当に素晴らしかったです。

これぞ、日常を忘れさせてくれる、見事なショー。

みんな可愛いし、美しい。゚(゚´ω`゚)゚。


最後に、朝美絢様の感想。

ラファエラの影、雰囲気、すごい。
不敵に笑うところ、かっこいい。
ショーの中では何度もくしゃっとした笑みを見せてめちゃくちゃ可愛いし美しいし!大好き!(もはや感想ではない)

そして、ひとつわかったこと。

まだ全く宝塚歌劇のことを知りませんが、きっとまた観に行くと思います。(予言?)

それと、宝塚って狭き門かと思っていましたが、今回チケットをお世話していただいた方も優しくて……そんな間口狭くないよ??
興味ある方もない方も、本場の空気に触れてもらいたいなって思いました。

#宝塚 #月組 #グランドホテル #朝美絢 #観劇記録