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剣道雑記①「全日本剣道選手権感想」

昨日、行われた全日本剣道選手権は星子選手が見事な面で優勝しました。

コロナ禍前までは毎年、警察勢が入賞者をほぼ独占していましたが、昨年からはコロナ対策により警察関係者の出場辞退もあり、学生の優勝など、大きな変化が起きました。(当事者たちにとっては、悔しい日々だったと思いますが…)

昨年に続き、今年も警察所属ではない星子選手が優勝しました。ただ、彼が就職浪人中であったこともあり、剣道界以外からの関心も高かったように感じます。

世界大会でも代表選手だった星子選手が警察試験に落ちた(不採用だった?)のも驚きでしたが、卒業後も稽古を続け、このような結果を出したことは素晴らしいことだと思います。

感想①「鍔迫り合いの回避は昨年より緩やかになっている」

試合を見ていて感じたのは、コロナ対策の特別ルール、とりわけ鍔迫り合いの回避は昨年よりも緩やかになっていました。
昨年は鍔迫り合いの形になれば、すぐ分かれるか技を出す場面が多くありましたが、今年は感染状況の改善もあり、去年のような緊張感は少し和らいだ気がします。

感想②「警察勢の敗退は試合勘のみの問題か」

今年は久しぶりの警察勢の選手参加が叶いましたが、その結果は振るいませんでした。
解説の平尾先生は「体力的には問題無かった」と話していましたが、加えて大人稽古の不足による試合勘の問題を指摘していました。
しかし、自分は新型コロナ対策により鍔迫り合いが減り、それに伴って試合における間合が変化したことが影響していると感じました。特に「三所構え」が見られなくなりました。

良くも悪くも評されることはありますが、コロナ前の全国大会では三所構えがよく見られました。
相手の出方を見極めたり、間合を仕切り直す意味でも、試合運びには重要な技術でした。
それが行えなくなり、より厳選した打突の機会が求められるようになっできたと思います。
余談にはなりますが、こうした打突機会の見極めは学生剣道の得意とするところであり、(というよりも、指導者の方針によく合致するところなのかも知れません)それが大会結果に反映されているかも知れません。
来年以降、こうした剣風の変化に警察勢がどのようにアジャストしてくるのか、これもまた楽しみです。

感想③「やはり満員の武道館での熱戦を見たい」

今年は日本武道館での開催でしたが、観客も関係者のみというものでした。
YouTubeでの一回戦からの配信など、オンライン視聴はより便利になってきましたが、コロナが早く落ち着き、大勢の観客の前で、熱戦が繰り広げられることを心待ちにしたいです。

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