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木が暴れるって、どうやって?

現場から戻ってきて、今日出会った木について、ネットで調べ物。
すると、動画のタイトルが目に入る…

「暴れる木をおさえる剪定」

このタイトルを見て、どんな図が思い浮かんだでしょうか?

刑事ドラマの犯人のように、
取り押さえられそうになって、バタバタと暴れる木?

なんて思われた方は、いないでしょうか。

木は、与えられた生活場所で
ごくふつうに、生きるために必要なことをして暮らしていると、
人間からお叱りを受けることが、少なくないです。

そんなときに言われるのが、木が「暴れる」。
他に「ボーボーになる」というのもあります。

木は、生涯ずっと同じ場所にいて、
自分の生活費は自分で稼ぎ、必要なことは自らまかなって
実に堅実に暮らしています。

というのも、生活費が足りなくて苦しかったとしても、
貸してもらえるしくみも補ってくれるしくみもないから。
だから、チャンスを逃すなんて、もったいないことはしません。

枝葉を伸ばせる空間と太陽光などが与えられていたら、
やっほー稼げる!とばかりに、のびのびと枝を伸ばしていきます。

そうやって作り上げられた木の形は、
その場の環境と調和していて、とても美しい。
そんな木の姿は、見る人にのびやかな気持ちを与えてくれる、
はず。

ですが、人間がいうのです、暴れるなと。
それを聞くたびに、木はとても困ってしまう。
そんな困った木を見ている私も、一緒に困ってしまいます。

別に暴れているわけではないんですよ、と。

木は(木に限らず?)、
相手は、(当然)自分の言うことを聞くもの、
自分の望み通りにふるまうもの、
と思われると、ちょっと困ってしまいます…

木には木の事情があったりしますので。

よかったら、誰でも(どの木でも)よいです、
身近で暮らす木を1本選んで足を運び、
その木に、幸せに暮らせている?と聞いてみてください。

どのような答えが返ってくるでしょうか?


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