見出し画像

KIS-GE Internship Program2022『在外キャリアデザイン論』in ベトナム国立フエ科学大学 担当 近藤秀将特任教授 第2回集中講義実施録。‼️第三回集中講義2023年2月23日・24日‼️

私が、特任教授を務めるベトナム国立フエ科学大学『在外キャリアデザイン論・KIS-GE Internship Program2022年度第2回集中講義』を実施しました。

協賛企業と学生との集合写真(1124日)

私が、今回の集中講義において特に感じたのは、前回よりも学生達が積極的に発言するようになったことです。これは、好ましい変化ですが、その要因についての分析も必要だと考えます。

本プログラムの基本思想は、こちらのレポートをご覧下さい。


【2022年度第1回集中講義の主な論点】
①「構造」の理解

講義に使用したパワーポイント

この講義において、私が、学生に伝えたかったのは「構造」という視点です。

ここで、私が学生に提示した「構造」とは、【構造主義】を基調としたものとなります。

【構造主義】とは、人間の言動はその人間が属する社会や文化の構造によって決められていると考える思想です。一方、私が学生に伝えたいのは、そのエッセンスを前提としながら、視点を人間側に移行させます。

つまり、人間が、「構造」に合わせた努力をして結果を得るということです

これは、自ら属したい「フィールド」の選択と言えます。
例えば、「来日就労を目指してベトナム現地に設立された日系オフショア企業に就職」しても、その目的が達成される可能性は低いという「構造」です。

そもそも日本企業のオフショア企業設立した理由は、ベトナム現地の給与水準が低いからです。つまり、現地オフショア企業の従業員は、給与水準が低いからこそ日本企業にとって価値があります。

そのため、わざわざ、現地オフショア企業の従業員を、給与水準が高い日本の本社に「転勤」させることは、その「構造」に反することから、その可能性は低いと言わざるを得ません。

したがって、「来日就労を目指してベトナム現地に設立された日系オフショア企業に就職」というのは、「構造」に反するものであり、無駄な努力に終わる可能性が高いことになります。

このような不毛な結果を避けるためには、①潜在構造抽出→②構造から現実(現象)理解→③構造から現実(現象)制御という手順で、自ら努力すべき「フィールド」を選択しなければなりません。

②来日している第一期生とのオンライン交流

私の講義のスタイルは、実際に学生を採用する協賛企業も参加する形の対話形式(講師、学生、協賛企業)です。

対話によって、学生の個性や方向性を引き出していく。

その個性と方向性を協賛企業の経営者が見て、「ベトナム学生の可能性」に気づいていく。

また、学生も経営者の個性と方向性を見て、当該経営者の会社に興味を持つことになります。

今回は、既に来日就労している第一期生のカーン君もオンラインで参加してもらい、対話を盛り上げてくれました。

第3回集中講義は、2023年2月23日・24日です(学生自主プロジェクトのプレゼン)

講義終了後は、第1回集中講義と同様、学生達と交流会をしました。

協賛企業の経営者が、学生の中に入り、様々な実践的なアドバイスをしくれました。
ありがとうございます。


本プログラムの協賛企業を募集しています。
ぜひ、ベトナムの学生のご支援を宜しくお願い致します。
【募集要項】

問合せ先 kislegaloffice@gmail.com

本プログラム・プロモーション映像

本プログラム第一期選抜生 カーン君(情報技術学部卒業)来日のレポート。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?