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4/18『PARCO PRODUCE2024 リア王』感想


昔から感想を書くのがド下手で、苦手意識もあるのですが、見たものが結局頭の中で消えていってしまうことがもったいないので感想を書く練習をします。
頭もよくないし大好きなアニメも何度も内容を忘れて見直しているくらい物語の記憶力が終わっています。
とくに大したことは書いていませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。



『PARCO PRODUCE2024 リア王』を見に行った!!!!!
玉置玲央さんと入野自由くんが共演するからという理由だけでチケットを取って、お恥ずかしながらシェイクスピアは一作も詳しく知りません…。

玉置玲央さん、わたしが中学生のときに入野自由くんが出ていた『露出狂』という舞台で初めて拝見してからなんとなくずっと好きで、今回見るのは2015年の『残酷歌劇 ライチ☆光クラブ』ぶりでした。玉置さんのタミヤ、だ~いすき。

いま大河ドラマ『光る君へ』も見ているので、段田安則さんと玉置さんとか右大臣家じゃん♪兼家と道兼♪とか吞気に思ってました。

見に行く前に読んどいたほうがいいかな?と思って買ったけど、まったく読めなかった(寝た)


シェイクスピアの『リア王』はシェイクスピア四大悲劇のうちの一作で(これも知らなかった。あまりにも無知)、あらすじを読んでもあまりピンと来なかったけど、生で見たらヤバかった。

全体的に話が難しくてウ~ンとなってしまったところも正直あったし、台詞の言い回しも独特で耳なじみがないから苦労したけど、それでも伝わるものがたくさんあって、生のお芝居は本当にすごいな、と実感しました。


見に行く前に一応あらすじだけは読んで、開演前にパンフレットとかも見たりしていたので登場人物はなんとなく把握している状態でした。
古代ブリテンの王を主人公としたお話なので、王族っぽい豪華で煌びやかなセットと、豪華で煌びやかな衣装を想像していたんだけど、実際は真っ白な壁に真っ白な床、眩しいくらい真っ白で明るい蛍光灯にウォーターサーバーと複合機が一台ずつ、という近代的なセットに男性陣はスーツ、三姉妹はピンクのワンピースという衣装だった。びっくり。

エドマンド役の玉置さんはジャケットの下にパーカー着てたしキャップも被っていて、結構ラフな?服装だった。
セットも衣装も近代的なのにセリフの言い回しとかは難しくて結構苦労したけど、そのギャップが独特でおもしろいな~!とも思いました。

エドマンドが兄のエドガーを陥れるために、父 グロスター伯に偽の兄からの手紙を読んでいるときに複合機から紙がいっぱい印刷されて、それをエドマンドが壁にぺたぺた貼っていくもの新鮮で楽しかったし、ケントがリア王に追放を言い渡されて去っていくところも、真っ白な後ろの壁を突き破ってケントが出て行って「そこって破れる素材なんだ!?!?!!?」と驚いたりした。


あまり理解力のないわたしは序盤の難しさで楽しめるか不安になっていたけど、演出がすごくおもしろくて、気が付いたら夢中になっていたし一幕が終わっていた。
舞台を見ることはとても好きだし、いままでにもたくさん見てきたけど、今回初めて「演出ってすごい!」と実感したかも。

あとめちゃくちゃしっかり血のりを使っていたのが印象的でした。
エドマンドがハエを潰すシーン(何度かあったので大切な表現なのかなと思ったり思わなかったり)や、グロスター伯の目をえぐるシーン(血のりがあることによってリアルすぎて最悪!!!!!!!)、誰かが殴られたり刺されたりしたときもしっかり血が出るので、結構リアルで目を瞑りたくなるシーンが多かったけど白い床や壁が赤く染まっていくのもいい演出だなと思いました。


父親への愛をまっすぐに伝え、「ほかの二人の姉よりも言葉足らずだ」と勘違いされて勘当されてしまうコーディリア。
長女と次女の口先だけの愛を信じ、一番純粋なコーディリアの愛を受け取ることができずにどんどん落ちていくリア王。
最後に二人が再会したのはもうどうしたって後戻りができないくらいすべてがぐちゃぐちゃになってしまったあとで、コーディリアもその後に亡くなってしまう。
いくらなんでも悲しすぎて、そんなことあってたまるかよ…と思っていたら幕が下りて、カーテンコールで幕が上がった。
いままであまり悲劇を見てこなかったので、こんなに気持ちが沈んだカーテンコールは初めてだった。めちゃくちゃ人死んだ。最後死んだ人みんな後ろに立ってて怖かった。
だけど出演者ひとりひとりが本当に素晴らしくて、ボロボロに泣きながらめちゃくちゃ拍手した。


個人的に、エドガー役の小池徹平さんのお芝居にとてもびっくりしました。
エドガーはエドマンドに嵌められて父・グロスター伯に勘当されるんだけど、その後自らを傷つけぼろぼろの服を着て"きちがい乞食"として生きていく。
その”きちがい乞食”のときの声の震え方とか動きがエドガーの時とは一切違っていて、ひとつの舞台でこんなにも変わることができるのか…と思った。
”きちがい乞食”になったエドガーと両目をえぐられたグロスター伯はのちのち再会するんだけど、グロスター伯は目が見えてないから自分を助けてくれている”きちがい乞食”が勘当した自分の長男だとは気が付いていない。
そりゃ、こんなに違ってたら気が付かないよな、と小池さんのお芝居に思わず納得してしまった。


あとわたしは上白石萌歌ちゃんが好きなので、今回初めて生で見ることができてとっても嬉しかった。かわいかったし歌がうまかった。


なんだかんだ毎年舞台を見に行く機会があるのですが、9割加藤シゲアキさんが出演されている舞台なので久しぶりに自担が出ていない舞台を見た気がするけど生でお芝居を見ることが本当に大好きだと実感したし、玉置さんのお芝居を見ることができて本当によかった。わたしが東京に住んでいたら玉置さんが所属されている劇団の舞台もたくさん見に行くのに…と下唇をかみしめています。玉置さんってめっちゃ声通るし聞き取りやすくてすごい。



この日行けるじゃん!と思って勢いでチケットを取って、定時が17時半なのに18時開演で会社から劇場まで大急ぎで大変だったけど(笑)、本当に見に行ってよかったです。
パルコプロデュース、今のところ見たやつ全部おもしろい!!!!!
自由くんが出る次の舞台も見に行きたいなあ。
舞台に立つ自由くんもっと見たい。
入野自由だいすきクラブ






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