中学3年「先人の言葉-『論語』」【向上心、個性の伸長】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は
中学3年「先人の言葉-『論語』」【向上心、個性の伸長】の指導案はこうする!
このテーマで教材解説をします。
個性の時代と呼ばれるようになりました。
昔に比べて今の時代の子どもは、本当に個性豊かです。
では、個性とはなんでしょうか。
個性はどうやって見つければいいのでしょうか。
今日は、『個性』について教材解説で考えていきましょう!
今日の記事で考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
A 主として自分自身に関すること
「よりよい学校生活、集団生活の充実」
目標・・・・・自己を見つめ、自己の向上を図るとともに、個性を伸ばして充実した生き方を追求すること。
「先人の言葉-『論語』」(光村図書)
あらすじ
孔子は紀元前500年頃を生きた、中国の思想家・教育者です。
論語の言葉が紹介されています。
・巧言令色、鮮し仁
・学びて思わざれば則ち罔し。 思ひて学ばざれば則ち殆し。
・徳孤ならず、必ず隣有り
・人遠き慮り無ければ、必ず近き憂い有り。
・君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず。
・君子は諸を己に求む。小人は諸を人に求む。
・益者三友、損者三友あり。直を友とし、諒を友とし、多聞を友とするは益なり。便辟を友とし、善柔を友とし、便佞を友とするは損なり。
2 内容項目と教材
「特徴」とは
小学校の「個性の伸長」の目標には「特徴」とあります。
似たような言葉に「特長」があります。
2つのちがいは次のとおりです。
特徴・・・他と比べて特に目立ったり、他との区別に役立ったりする点。
特長・・・すぐれた(=長)特徴。
つまり、特長は長所に特化しているのに対して、
特徴は長所も短所も含んでいるということです。
自分の長所は、なかなか気付かないものです。
孔子の論語から、7つの言葉が、解説付きで示されています。
気に入った言葉を選んで、観点に沿って書く活動も用意されています。
これは、生徒一人ひとり価値観が違って、
どの言葉を選ぶかが違いますし、
その違いによって自分の道徳観を見つめるという意図が含まれています。
仮に同じ言葉を選んだとしても
選んだ観点も異なります。
この「違い」を意識できると、視野が広がりますよね。
授業の準備として、
教師自身がどの言葉が刺さるか、それはなぜか、
の答えももっておくと、子どもの意見に「なるほど」と
思えるはずです。
現在の自分を把握する
「とにかく必死に学べばいい」
「一人でいるのはダメな気がする」
「目の前のことに一生懸命になるほうがいい」
これまでの人生で、たくさんの価値観をもってきた子どもたち。
この教材を読む前は、上記のような考えをもっているかもしれません。
でも、論語はやんわりと「それはちがう」と否定してくれて
もう一歩高みへと連れて行ってくれます。
つまり、「自分は◯◯だと思っていたけど、●●なんだ」と
気づくチャンスがあるわけです。
その過程で「現状の自分を把握する」ことになります。
今の自分を認識して、
理想の自分を認識できれば
目標にもある「自己の向上」をしようという意欲が高まってくるのです。
友達同士で意見を交流しますが、
それは優劣をつけることが目的ではなく、
自分の考えから、さらに視野を広げることが目的です。
視野が広がる瞬間を大事にしよう。
そう伝えて話し合い活動に入りたいですね。
3 導入
T:教師 C:子ども
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