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中学2年「消防団」【社会参画、公共の精神】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は
中学2年「消防団」【社会参画、公共の精神】の指導案はこうする!
このテーマで教材解説をします。

「働き方改革」が教育界でも叫ばれています。
教師の仕事はとても多く、
多忙です。

教師の本来の仕事はなんなのか、
忘れてしまうほどです。

しかし、そもそも「働く」ことは
どんな意味があるのでしょうか。

働く意義について、
考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。


1 教材について

C 主として集団や人との関わりに関すること
「社会参画、公共の精神」
目標・・・・・社会参画の意識と社会連帯の自覚を高め、公共の精神をもってよりよい社会の実現に努めること。

「松葉づえ」(光村図書)
消防団は、他に仕事をもちながら、地域住民の安心・安全のために活動する人たちの組織です。

消防団の団員さんに活動について伺った。

入ったきっかけは、断りきれずに引き受けた。

活動の中心は、地域の巡回が大きな活動の一つ。

眠い時や寒い日の巡回は、つらいなと思うこともあるが、町の皆さんの安全を守りたいから続けられる。

ここの地区は、祇園祭りの山鉾が多く保管されている地区なので、それらの文化財の守り手でもある。

山鉾の巡行のときの救護や誘導も消防団の役割。

活動を続けていく上での心配なことは、自分たちが年を取っていくので、若い人たちに入ってもらわなければいけないことが悩み。

出動のときは、両隣の地区と支えあって活動していけるのがありがたい。

消防団を続けている思いの源は、いろいろな人に出会えること。
活動を通して、町の皆さんから「ありがとう」と言われると、またがんばれる。

2 内容項目と教材

仕事をする意義は、主に次の4つです。

①仕事の対価をもらう社会的意義
②物を生産するによる文化・生産的意義
③人を助ける貢献的意義
④自分のスキル・知識が向上する自己研鑽的意義

巻出さんが仕事をする意義は、どれに当てはまるでしょうか。
消防団は、労働の対価としてお金をもらっていますから、
当然①は入ります。

しかし、それだけでしょうか?
巻出さんの発言に、「街の安全を守りたい」とあるので
③の貢献的意義も入るでしょう。

あまり欲張らず、②と④はまた別の機会で考えるとしましょう。
全てを扱わなくて大丈夫です。
では、①社会的意義と、③貢献的意義では、
どちらの方が巻出さんの気持ちとしては大きいでしょうか。
子どもたちと考えてみたいですね。

社会的意義の方が大きいとなれば
結局は「お金をもらえるから頑張っている」ということになるのでしょうか。
お金をもらえるから、という理由で本当はやりたくないことをやっているのでしょうか。
また、貢献的意義の方が大きければ、
休みなく、朝も昼も夜も働けるのでしょうか。

ちょっと極端ですが、このように極論で子どもに問い返しをすることで、
子どもは「いや、それはちがう!」「うーん」などと立ち止まり、
思考が活性化されます。
これが道徳の面白さです。
また、①社会的意義と③貢献的意義のどちらが大きいか、という問いに
結論を出すことが目的ではありません。
「どちらが大きいか」という問いに向かっていく過程の思考が大切なのです。
だから、極論で問い返しをして子どもの思考を活性化させることが大切なのです。

3 導入

T:教師 C:子ども

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