新しいツールを組織に導入する際にやるといいこと3か条〜私がSlackを導入した時の経験を交えて〜
現在所属するアジャイル開発組織を2年半前に発足してから現在までに、多くのツールを導入してきました。Slack、JIRA、Confluence、etc. 。
しかし、ただツールを入れるだけでは継続して利用されなかったり、ルールもなく利用されてしまうと規模が拡大した際にカオスな状態になってしまいがち。
そこで、組織にSlackを導入した際の話を例に、新しいツールを組織に導入する際にやるといいこと3か条をまとめます💪
まずは結論。やるべきことは以下の3つです。
<やるべきこと>
1、ビジョン・目的を定義する
2、ルールを定める
3、ルール通り使われているかをパトロールする
1、ビジョン、目的を定義する
まずは何よりビジョンです。そのツールを導入する意義やそのツールを運用していく上で大事にしたい考え方を定義しましょう!
人間というのは腹落ちしていないことを継続することが難しい生き物です。「why」が腹落ちしていないとメンバーを巻き込むことはできません。最初は上手くいっていたとしても、途中から必ず失速します。必ずです。なので、そのツールを入れた先になりたい姿を明文化し、皆に理解してもらいましょう。
私がSlackを導入した時に大事にしたかったのは
・情報の非対称性をなくすために出来るだけオープンな議論を心がける
・情報を届けたい人に、正しく届くようにする
ということ。Slackを入れる意義は皆理解していたため、どのようなビジョンの元でSlackを使うかということだけ明文化しました。
余談ですが、なぜこのようなビジョンを掲げたのかだけ補足しますね。私の組織は社員だけではなく業務委託先会社の社員も多くいます。プロダクトを開発する上で内製開発チームに出来るだけ近づけるためには情報格差は邪魔でしかないためこのようなビジョンを定めました。
Whyの重要性はかの有名なゴールデンサークル理論で語られているので割愛します。なお私はゴールデンサークル理論が大好きです。
2、ルールを定める
続いて、そのビジョンを達成するために肝となるルールを定め、皆に周知しましょう。
こちらが私のチームで定めているSlackルールです(別noteにまとめました)。Slackを使い始める前に私の組織の部課長全員を集めビジョンとルールを説明し、納得してもらった上で使い始めました。
3、ルール通り使われているかをパトロールする
導入した後にルール通り使われているかをパトロールするのも大事です。
ルールを定めたといっても使う人は人間、うっかりルールを忘れてしまうことだってあります。ツールの利用が”当たり前”になるまでは、みなのツール利用状況に目を光らせて、時には「ルール通り使いましょう👍よろしく🎉」と優しく一声かけてあげましょう。
最後に
ちょっと大げさに書いてしまいましたが、ツールは「導入すること」が目的ではなく「定着させ利活用すること」が目的です。そのためには上で述べた「Whyを伝える」ことがとても大事です。
嬉しいことに、私のチームのSlack状況は今のところ理想状態を維持できているので、このまま継続してくれることを祈っています🎉
Product Owner at docomo / プライベートでもC向けWebサービス作ってます / 元 #入江開発室 / #nyan / SketchやXd、Figmaなどのデザインアセットのシェアサービス #collin