2021_1222_本読み

12月22日(水)は下記を読みました。


山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎  編、岩波書店

今日の俳人:蒼石 犀星 龍之介 万太郎 久女

脚注的についている解説のおかげで、どの句もそれなりに理解できます。
ここが最後に読んでいる『芭蕉連句集』とは違うところ。

今日の解説には、〈、と前書きがあり〉とか〈前書きなしでもみごと〉などとありました。

そういうことばと一緒に「句」があったりする場合もあるのだな、と思いました。

たしかに、今日の六句でも、解説なしでもよくわかるのと、解説を読めばなるほどと思うのと両方あります。



こいでさん
『異郷の陽だまり』野見山暁治 著、河出書房新社
「闇の役者たちと」(1991年)

電話で、いわゆる「おれおれ詐欺」にひっかかるお話でした。

85才で孕ませる、とか、地獄の業火が目に浮かんでくるとか、恐ろしくもコミカル。詐欺の「役者」のすごい巻き込みも「芸」、それをこうして文にしてるのも「芸」。
お見事!と思いました。



めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
10 多言語とどうつきあうか 第三条 はずかしがらずに
(2606〜2622/3674)

ともかく使ってみましょう、というおすすめでした。「養子言語」をネイティブ並にしようなどとは思わずに、〈抜けきらない母語の影響などは自分の個性とわりきって積極的に〉と呼びかけていました。




きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩  著 、新潮社
ヒツジグサ ダァリヤ

ヒツジグサは高原の池塘でしばしば見かける、日本産の小さい睡蓮。山崎も山歩きが好きなので、尾瀬など行きます。
池塘は澄んでいるので、水面下を覗くと、すーっとカーブしながら上がってきている茎がいっぱい、とてもよく見えます。(こんな作品を作ったこともあります。茎も描いてます。)
その時、なんか丸いべろんとしたぶよぶよしたものもあって、なんだろう?と思ったのを思い出しました。あれがこのお話の元だな、と思いました。

それとついつい聞きながら書き取ってしまったことばが、

仔細、存外、全体、心算、益体もない

などのことば。雰囲気出ます。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、58~62ページ辺
十五 何の木の(勝延筆懐紙)
十六 鼓子花の(尙白筆懐紙)

〈まず初瓜を米にしろなす〉

注に〈しろなすー代なす。米に換えるの意。〉と説明してくれているにもかかわらず、わからなかったです。

瑞籬(みずがき)は、神社などの垣根のこと。

十六を一読みしましたが、タイトルからして読めず。ふりがながあり「ひるがお」と読むのを知りました。

「鼓」はつづみ。中国名とのことなので「子」は台子とか椅子とかしばしば付いている子であろうと推察。

形をみたてた名前なんですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?