2021_1222_本読み
12月22日(水)は下記を読みました。
山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎 編、岩波書店
☆
今日の俳人:蒼石 犀星 龍之介 万太郎 久女
脚注的についている解説のおかげで、どの句もそれなりに理解できます。
ここが最後に読んでいる『芭蕉連句集』とは違うところ。
今日の解説には、〈、と前書きがあり〉とか〈前書きなしでもみごと〉などとありました。
そういうことばと一緒に「句」があったりする場合もあるのだな、と思いました。
たしかに、今日の六句でも、解説なしでもよくわかるのと、解説を読めばなるほどと思うのと両方あります。
こいでさん
『異郷の陽だまり』野見山暁治 著、河出書房新社
「闇の役者たちと」(1991年)
☆
電話で、いわゆる「おれおれ詐欺」にひっかかるお話でした。
85才で孕ませる、とか、地獄の業火が目に浮かんでくるとか、恐ろしくもコミカル。詐欺の「役者」のすごい巻き込みも「芸」、それをこうして文にしてるのも「芸」。
お見事!と思いました。
めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
10 多言語とどうつきあうか 第三条 はずかしがらずに
(2606〜2622/3674)
☆
ともかく使ってみましょう、というおすすめでした。「養子言語」をネイティブ並にしようなどとは思わずに、〈抜けきらない母語の影響などは自分の個性とわりきって積極的に〉と呼びかけていました。
きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩 著 、新潮社
ヒツジグサ ダァリヤ
☆
ヒツジグサは高原の池塘でしばしば見かける、日本産の小さい睡蓮。山崎も山歩きが好きなので、尾瀬など行きます。
池塘は澄んでいるので、水面下を覗くと、すーっとカーブしながら上がってきている茎がいっぱい、とてもよく見えます。(こんな作品を作ったこともあります。茎も描いてます。)
その時、なんか丸いべろんとしたぶよぶよしたものもあって、なんだろう?と思ったのを思い出しました。あれがこのお話の元だな、と思いました。
それとついつい聞きながら書き取ってしまったことばが、
仔細、存外、全体、心算、益体もない
などのことば。雰囲気出ます。
山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、58~62ページ辺
十五 何の木の(勝延筆懐紙)
十六 鼓子花の(尙白筆懐紙)
☆
〈まず初瓜を米にしろなす〉
注に〈しろなすー代なす。米に換えるの意。〉と説明してくれているにもかかわらず、わからなかったです。
瑞籬(みずがき)は、神社などの垣根のこと。
十六を一読みしましたが、タイトルからして読めず。ふりがながあり「ひるがお」と読むのを知りました。
「鼓」はつづみ。中国名とのことなので「子」は台子とか椅子とかしばしば付いている子であろうと推察。
形をみたてた名前なんですね。
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