2021_0811_本読み

8月11日(水)は、

山崎
1、『数学する人生』岡潔 著、森田真生 編、新潮社、最終講義 懐かしさと喜びの自然学 172〜180ページ   四 数学と人生 


週刊朝日、アサヒグラフ掲載の文。そういうところからも引く手数多だったのだろうか、と思いました。「世間と交渉を持たない」は昭和37年、「勝手気まま食」は昭和61年。「三 情緒とは何か」とは打って変わって、難解なところがない、わかりやすい、そして「俗」な感じの文でした。読者への皮肉がある、というのか。



こいでさん
2、『芸術と科学の間』福岡伸一 著、木楽舎、Ⅱ 親魏倭王の金印


まず、ロゼッタストーンについてでした。

そこに書かれてるヒエログリフのカルトゥーシュという囲みの中の王の名前から解読が進んだ、というような。

Wikipediaによると、縦114.4cm、横72.3cm、厚さ27.9cm、重量760kgという大きさです。

ナポレオンが取ったものがイギリスに取られて、大英博物館に現存していて、2003年にはエジプトから返還をもとめられているそうです。

もう一つは、モーガンライブラリにあるグーテンベルク聖書について。

著者は、印刷されたものについて、思いを馳せていたと思いましたが、山崎はつい、自分が行ったことがあるところなので、そちらに頭が行ってしまいました。


きよもとさん
3、『ここにないもの - 新哲学対話 』野矢 茂樹  著、植田 真 イラスト、中公文庫


「10年前のぼくもぼくなんだろうか」
の半分まで読みました。
味を感じてる体験は確かに自分のものなのだから、味の記憶があればそれは自分の体験と言っていいはず、というところから、夢の中でモグラだった「ぼく」、そのぼくは?などの問いもあり、こんぐらがりました。


山崎
4、『幼なものがたり』石井桃子 著、福音館書店、254〜268ページ 近所かいわいーー向こう三軒ーーSちゃん Nちゃん Kちゃん 伊勢屋 田中さん


それぞれに印象深く、近所の人を、桃子さんがどう感じていたのか、どんなことがあったのか、が描き出されていました。

山崎は、田中さん一家に着物を着て見せるくだりがよかったです。

伊勢屋、という屋号は、酒屋が多い?、着物の柄?のスキヤとは、など疑問が出て、ちょっと検索しましたが、スキヤの方はよくわかりません。この本の挿絵を見ると井桁絣ですが。

伊勢屋はウィキペデアに

〈特に江戸時代には江戸市中に多いものとして『火事 喧嘩 伊勢屋 稲荷に犬の糞』と呼ばれるほど『伊勢屋』と名乗る店舗が多かった。〉

とあり、面白かったです。

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