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2023_1104_本読み

<1063字>

冒頭の写真:
微妙に、鉄道好きです。

先週、宿にしたAirbnbは日本海ひすいラインのトンネル脇。
夜、貨物列車が目の前で停止。先頭の機関車が動いた気配から微妙に間隔をおいての動き出し。窓のとこでじっと見てる自分が、その瞬間嬉しいのが、我ながら滑稽でした。

これは朝、一両のディーゼル車がでてきたところ。
これから能生のう駅に停車します。


11月4日(土)は以下を読みました。


『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

詩人ベズドームヌイに自分の話を語り続ける「巨匠」。出版を拒否されたはずの自著がなにものかの手で少しずつ雑誌に掲載され、それについての激しい論評が続出、「巨匠」は徐々に心を病んでいく、という流れです。現代の「炎上」みたいな感じ。共産党独裁政権の元で行われていることと思われ、キリスト(教?)の話、ピラトの話がなぜそれほど問題なのかは良く理解できてない山崎ですが、少しずつわかってくればいいな、と期待しています。

(音読した人:山崎)





『日本幻獣図説』 湯本豪一著  

講談社学術文庫

人魚の続き。今日のところでは前回と逆に幸せをもたらす人魚。
しかし、その絵はどちらかと言えば、前回の悪魚の方がかわいく、今回の幸せをもたらすものの方が、おそろしげです。人魚のミイラの写真も二つ載っていました。

(音読した人:みこしばさん)





『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集) 

岩波文庫

今日も漱石の22通目。『明治豪傑譚』の評がずっと続いています。
「気節」ということばについて詳しく考えて、それが感情に属するか、知性に属するか、というのが問題となっていたみたい。「気節」は「気骨」ということに似ているかな、と思いました。
豪傑を語る時に、大事になことばではありそうです。
しかし、豪傑として扱われている個々人の話は全く書いていなくて、抽象的な話が続くので、イメージが湧きにくいです。

(音読した人:めいさん)





『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』

〈 かたつぶり角ふりわけよ須广明石  芭蕉 〉
明石と須磨が這ってもわたれるくらいの距離、ということから、かたつむりを題材にもってきての一句。
続いては、なめくじ。
〈 五月雨に家ふり捨てなめくじり  凡兆 〉
いい感じの繋がりが、素人現代人の山崎にも楽しめました。

この時代、かたつむりの殻を脱いだのがなめくじで、そもそも同じ生き物なんだ、という説明もありました。実際見た目はそうですね。

(音読した人:山崎)

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