見出し画像

2023_0802_本読み

<1103字>

冒頭の写真:
晴れ続き。夏空の雲はきれいだし、見飽きない。どうしてこの形のものができるのか、理由があって、それを知れば、いろんなことがわかるんだろうなぁ、と思うとすごいな、とも思う。


8月2日(水)は以下を読みました。


『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
342ページまで

前回は、詩人ベズドームヌイがモスクワ川で泳ぎ(暑さのあまり?)、結果下着姿で街をうろつく結果に。

場面は変わり「グリボエードフの部屋」と呼ばれる、マスソリト(モスクワ作家協会)の所有する建物の描写。
亡くなった編集長ベルリオーズはマスソリトの議長だった。
(感想を書くというより、なにが起きてたかを書いておかないと、ストーリー展開がどうなってたのかわからなくなりそう)

(音読した人:山崎)





『沖縄ノート』 大江健三郎 著 

岩波新書
Ⅲ 多様性に向かって

伊波普猷《いはふゆう》の著書『沖縄歴史物語ー日本の縮図』(1947年)からの引用がり、その中の〈 にが世 〉と〈 あま世 〉という表現がはじめて遭遇した言い方でした。響きが何か沖縄的(と思うのは、単純にニライカナイという音を思い出したから?)。
この人は、ここでは沖縄学の泰斗たいとと書かれており、民俗学者だそうです。
日本の縮図、という副題もとても気になります。

(音読した人:こいでさん)





『日本幻獣図説』 湯本豪一著  

講談社学術文庫

人魚というと、アンデルセンの人魚姫を思ってしまいますが、ここででてきた日本の人魚はずいぶん違います。
〈 人魚を食して長寿を保った八百比丘尼はっぴゃくびくに 〉という文があり、調べると、
夫または父が持ち帰った人魚の肉の料理を食べてしまったために若い姿のまま長寿となり、尼となり、最後は入定する、という話。

(音読した人:みこしばさん)





『犬が星見た』 武田百合子 著

岩波文庫

6月12日。
ナホトカにつく日。朝食前からコニャックやら葡萄酒やらを飲んでいる著者自身と同行人たち。食事の内容とても詳しく、税関での検査をはじめ、こまごまとした出来事も全部書いてあるので、この1日がなかなか終わらないです。やっと上陸するところまで。
こういった内容を、ひとつづつ味わいながら読むのに、音読っていいな、と思います。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』

〈 から鮭も空也の痩も寒の内  芭蕉 〉

から鮭は干した鮭、空也は10世紀に称名念仏ということを始めた僧侶。
このページには、芭蕉の最高傑作の一つ、と書いてあります。

(音読した人:山崎)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?