2021_1219_本読み

12月19日(日)は下記を読みました。

山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎  編、岩波書店☆
今日の俳人:虚子 亜浪 水巴 普羅 蛇笏

蝶、雪、ひよどり、すみれ、すすき、と出てくる自然物が、山崎としても普段親しんだり楽しんだりしているものなので、親近を感じました。

子規は出ないのかしら、とは、きよもとさんの言。確かに、と捲ってみると、この近代俳句の章にはありません(すでに読んだ、近代短歌の章に二首ありました)。

素人としては、俳句といえば芭蕉と子規というイメージがあるだけに、言われてみれば意外でした。



こいでさん
『400字のデッサン』野見山暁治 著、河出書房新社
Ⅰ ひとびと」の章から。「ヨーロッパで逢った女たち」

まさに、女性をモデルとしてデッサンをする、というシーンがいくつも盛り込まれいました。いきいきとことばでのデッサンが描かれていました。

頭になんとなく思い描いたそのデッサンを実物のそれと見比べてみたい、と思いました。



めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
10 多言語とどうつきあうか 第一条 何をしたいかを明確に
(2542〜2583/3674)

60ヶ国語を話せる、という言い方が、そりゃそうだな、という解釈。

英語は約50ケ国で話されている(公用語?)のと、エスペラント語やソルブ語は「国」のことばではないから0というカウントです。

要は、その数え方は意味がないよね、という著者の主張ですね。





きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩  著 、新潮社
サルスベリ

植物って知らないうちに蔓延っていて、恐ろしいよなと、この間も切ったな、と、うちの藤の木を思いながら、聞きました。(「はびこる」と入力すると、つるがのびる、っていう漢字になるのも、ほ〜!と今思いました。)

作家っていろいろなものから「お話」をつむぎ出すな、と思いました。

脳の研究の最新話題や、チョムスキーの生成文法の話を読んだり聞いたりしていると、頭の中に作り出す「おはなし」が、外に出されると受け取った人が頭の中に「おはなし」を作り出す、という仕組みにあらためて面白さを感じています。小説の中の、絵も木も登場人物もいきいきと動いてしまう、というわけですね。


山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、57~59ページ辺
十五 何の木の(勝延筆懐紙)

注に[芭][瓢]という表示がたくさんあって、いろいろ違う表記が示されていました。冒頭の注を読むと『瓢舟舎写本』(天明七年)と『芭蕉翁俳諧集』(天明六年)のことらしいとわかりました。この本文自体は(勝延筆懐紙)とタイトルの下にあるので、現場で手書きされたものから作ったもの。

それにしても、あとから本人が変えたのか、別の誰かが変えたのか、いろいろ違いがあるものだな、と思いました。

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