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2023_0826_本読み

<923字>

冒頭の写真:
ヒメジャノメの翅裏のみごとにまんまるな眼状紋。かわいさと、こわさと
不思議さとが全部揃って、そして静かな感じなんですよね。飛び方といい。


8月26日(土)は以下を読みました。


『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

「7 呪われたアパート」に入りました。
ステパン・リホジェーエフが(多分)初登場。亡くなったベルリオーズの同居人で、その部屋で目覚めたところ。章題の意味は、この部屋のあるアパートに住んでいた人は、次々と(亡くなったり)行方不明になった、ということ。そして、ステパンの身にもいよいよ変なことが降り掛かってきます。

前に、ベルリオーズの所有している『グリボエードフの家』という建物が出てきました。これの中にマスソリトの本部があったり、レストランがあり、そこで騒ぎが起きたりしてたですね。

こことそこの位置関係はどんななんでしょう。

(音読した人:山崎)





『沖縄ノート』 大江健三郎 著 

岩波新書
Ⅲ 多様性に向かって

1970年の全軍労のストに参加し、書かれた文でした。
憲法の形骸化。72年返還の段取り。コンディショングリーン。
などの言葉が印象に残りました。

(音読した人:こいでさん)





『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集) 

岩波文庫

明治24年の書簡の最初。漱石から子規への18通目。
仕候つかまつりそうろう。銀杏がえし。竹花。
などのことばが印象に残りました。

(音読した人:めいさん)





『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』

続くほととぎすの句。

〈 ひる迄はさのみいそがず時鳥  智月 〉

が面白かったかな。
午前中はあんまりうるさく鳴かない、ということらしいです。
ここでの、ほととぎすは「時鳥」という表記。時間と関係づけてこの表記なのでしょうか?

うぐいすは春を、ほととぎすは夏を知らせる鳥、とのこと。
山崎は、ニイニイゼミが鳴くと、ああ夏が来たなとじんわりした気持ちになるのですが、ほととぎすもそれに似た気持ちを起こすのかもしれません。
それが味わえるような場所なのか時代なのか、そういうところに住んでみたいな、と思いました。

(音読した人:山崎)

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