2021_0904_本読み

9月4日(土)は、

山崎
1、『ドラッカーと論語』安冨歩 著、東洋経済新報社、
第1部ドラッカー思想の本質、第1章マネジメント〈徳治〉
両者が共鳴する思想
(462から565/2724)


論語、学而編の中の、學而時習之(学びて時にこれを習う)。
この「習」ということを、陽貨第17、2の「性相近也、習相遠也」(人間は、生まれついの性質は変わらないが、身に付けたものによって変わってくる)の解釈から「後天的にしっかり身につけること」とします。

しっかりと身につけるためには、間違いに気づいた時に改める、という姿勢が必要で、それは君子のあり方です。君子のあり方を一言で言えば、仁、ということで、そのことは、ドラッカーの言う「Integrity」(日本語訳は、誠実さ、真摯さ、など色々あります)であろう、と論を展開しています。

今日、さっき、本読みの書き出しは、その時感じたことを書く、と宣言したのですが、この本に関しては「自分が読んでいる」し、意味の関係性を追いかけるだけで結構大変です。

山崎本人が理解するための「復習整理ノート」みたいな感じになりそうです。

ドラッカーも孔子も、組織や社会がうまく動いていくためのことを考察しています。統率する者がフィードバック(振り返って、予測と照らし合わせ修正すること)することが大事と言っていました。

山崎は、統率する者ではないですが、自分についてフィードバックが無かったなーと思いましたので、改めたいです。



こいでさん
2、『芸術と科学の間』福岡伸一 著、木楽舎、 Ⅶ パワーズオブテン 連綿とつらなる日付に刻んだ記憶(河原温) 不確かな輪郭と無限の広がり(高山辰雄) 無くしたピースの請求法に関して(ジグソーパズル) 免疫系では自己は空虚な欠損(多田富雄)
 

Ⅶ章のタイトル、パワーズオブテン の意味がまだわかりません。
4つの作品紹介の短文は、またまた濃い内容でした。4つ目の文は、他の文と違い、美術作品(や物)についてではなく、『免疫の意味論』(多田富雄 著)という本について。そのせいで意味が複雑で、完全に掴み損ねました。
3つ目の文の、ジグソーパズルの1ピースはその周りの8ピースによって決まる、というあたりとつながっているのであろうと思います。「相補性」ということばもまた登場。
「自分」という実体はなく、周りによって決まっている空白である、という考え方は、かっこいいと感じてしまいますが、それが自然科学の免疫の研究から導き出されたらしいと知ると、二重に感動します。


めいさん
3、『節英のすすめ』木村護郎クリストフ 著、萬書房、
《コラム1》日本で原発と英語の普及が同時進行したのは偶然?(309~304/3674)


そもそも第二次世界大戦でアメリカに原爆を落とされ完膚なきまでに叩き潰され敗戦し、1945年から1952年のサンフランシスコ講和条約まで占領下に置かれた日本です。今日のコラムに書かれていたように、明らかにここから日本の「英語」と「原発」は国際政治的意図によって進み出したのは明らかです。
アメリカは因縁の相手。
ペリー来航がどうしてなのかを、よく知らない山崎でした。


きよもとさん
4、『かぐやひめ』円地文子 文、秋野不矩 絵 、岩崎書店


山崎は、円地文子さんは全然読んだことがないけれども、大作家というイメージです。(えんじと発音してしまってましたが、えんち、ですね)数字以外、ひらがなだけで書かれているのに、とてもわかりやすかったです。そして秋野不矩さんの絵もそつなく素晴らしかったです。きよもとさんが「かぐや姫」なら、この絵本、と友人から薦められたとのことでしたが、確かに。
また、絵本の見せ方を考えついた、とのことでしたが、とても見易かったです。
こいでさんは、秋野不矩美術館の存在を教えてくださいました。藤森照信さんの建築も面白そう。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/akinofuku/

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