2021_0823_本読み
8月23日(月)は、
山崎
1、『数学する人生』岡潔 著、森田真生 編、新潮社、最終講義 懐かしさと喜びの自然学 230〜235ページ 結 新しい時代の読者に宛てて 森田真生 内外二重の窓 情と情緒
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編者の森田さんは、数学の独立研究者の人です、と勝手に説明を加えながら読み始めました。
なんと、大学に入りたてに読んだ岡潔の文に〈爽やかな外気に触れる〉ような衝撃を受け、森田さんは、文系から数学へ、専攻を変えたということが書かれてありました。
通常の「科学」は物事を外側から探求します。それをやる本人が生きるということには直接つながらないです。岡潔の数学に、そうではないヴィジョンを見た、森田さんでした。
こいでさん
2、『芸術と科学の間』福岡伸一 著、木楽舎、 Ⅳ 右手と左手 染色体の手品解き明かす 結晶の美にせまったパスツール DNA対の構造を愛する
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Ⅳ章は、生物科学の話題。ポールナース卿が染色体欠損の大量の事例?を集めることで、その秘密を明らかにしたことを生命の「大伽藍」と例えていたのが印象に残りました。
パスツールは、結晶に右手と左手のような鏡像性があることを見つけました。
そしてクリックはDNAの二つの螺旋も、蛇が尻尾を噛み合うように、反対向きの螺旋になっているということを愛した、と。つまりこれも鏡像的、ということですね。
きよもとさん
3、『ここにないもの - 新哲学対話 』野矢 茂樹 著、植田 真 イラスト、中公文庫
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「未来は存在しない」を途中まで読みました。
過去はあるかないか。未来はあるかないか。色々な例を考えて、思考実験が続いています。
山崎は考える集中力が続きません。
ついつい、これは「ことば」というものの持つ仕組みで、現れてきてしまう問題であって、問いそのものが意味がないのではないか、という風に思ってしまいます。
読後、参加のみんなの、色々な話題が出てきて、しゃべってしまいました。これも、思考実験的でした。
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