2022_0704_本読み
<1781字>
冒頭の写真:
先日の食物アレルギーの検査で、まあ、そんなに激しく出てるわけではないのですが、フルーツでは桃も注意信号でした。
おすすめは、カリウム不足もあってバナナです!夏バテ防止はバナナです!
桃を止めて、バナナにする。
おお、これ芭蕉ですね!(桃青→芭蕉)
と一人で喜んでいました。
『いやいやえん』の「やまのぼり」で、しげるちゃんはバナナを食べ過ぎて、桃を食べれなかったなぁ、逆だなぁ、とくだらない思い出し。
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7月4日(月)は以下を読みました。
『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第5章 法の世界のバーコード
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第5章、読了。
原著は1998年の刊行。一人一人のDNAの国家的データベース化に肯定的でそこに希望を見ている著者。今でもその考えは変わらないのでしょうね。なんとなくそう思いました。
イギリスは社会が成熟してるというか、大人なんじゃなかな、と感じます。
前に読んでいただいた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』とか、参院選のことをイギリス留学時代の選挙と比較して語る安冨歩さんの話とか、イギリス留学してた友人達の印象から。
そんな社会から、ドーキンスの考えも生まれてる気がします。
政治というものをよく理解していて、政府の扱いをどうすべきか、人々に考えがある、という気がします。
それもニュートンの考え方による「科学」を開始した国であり、日の沈むことのない大英帝国を築いたことがあり、しかも今も全く落ち目ではない、リードする者の考え方の余裕というのか。
(音読した人:山崎)
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『暗殺の年輪』から「溟い海」 藤沢周平 著
文春文庫
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今の私たちから見たら、超一流の天才絵師の北斎ですが、
この小説では画壇に入れそうで入れない異端の、
芸人まがいのあざといパフォーマンスで自分を売り込むような、そんな奇矯な絵師。
現代の画壇といえば、なんとなくイメージできますが、ここで描かれている江戸の画壇ってどんなだったんでしょう。
浮世絵の絵師は現代なら、絵描きであり漫画家でもある、という存在なんだと思います。
そこでの売れっ子だったらすごいスーパースターなんだろうな、とだけ想像しました。
(音読した人:こいでさん)
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『連句 : 理解・鑑賞・実作』 五十嵐讓介 著
おうふう
第五章 東明雅 著
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季の句について。
連句では、季語の決め事がとても大事。それによって大枠の流れがあらかじめ作られていますから。
1872年の改暦によって、大変大きく影響があったことが書かれ(前に改暦のことあったな、と思ったら3月21日に書いてました。)考えさせられました。
それ以降の捌き手は、別の悩みが増えたんだなと思いました。
また、寺田寅彦や岡潔の連句も、読んでみたいと思いました。まだ、ちゃんと読んだことはないのです。
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季節感のこと、去年の12月27日の『芭蕉連句集』の読みで、考えてましたね。この時、福沢諭吉を悪者にしてますが、これは間違いで、多分、政府の立場を擁護する本を出版した、という意味だったというのを上の、3月21日のとこに書いてます。
(音読した人:きよもとさん)
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『学問のすゝめ』 福沢諭吉 著
岩波文庫
十五編 事物を疑いて取捨を断ずること
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例えが面白かったです。
なんでも先進の西洋諸国の真似をしたい日本は、まるで熱烈信奉する学者先生の寝坊まで真似をする若者のようではないか、と。
どう考えたって、寝坊はよくない癖ですよね、と。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
岩波文庫、
三五 馬かりて(卯辰集)117~119ページ
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この歌仙は、お腹の病気で別行動することになった曾良への餞別だそうです。
それで最初から わかれ ということばがでてるんですね。
第三句やその後は、相撲で袴を踏んで、それで刀が鞘から抜けかかって、など、少し滑稽な雰囲気と感じました(なんとなく鳥獣戯画を思い浮かべた山崎でした)。
現代訳のある『校本 芭蕉全集 第四巻 連句編 中』も、時々ちら見しながら読んでるのですが、ここは芭蕉の添削がずいぶん入った様子が書いてあり、歌仙というものの巻き上がりかたを、ちょっとリアルに感じました。
そういう資料も全部残っていたりするんですね。
(音読した人:山崎)
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