2021_1221_本読み

12月20日(月)は下記を読みました。

山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎  編、岩波書店

今日の俳人:蛇笏 石鼎 放哉 山頭火 風生 耒井

句によって、ああわかるわー、すごいなと思ったり、当たり前すぎる感じで良さがわからない、というのがあったりします。

山頭火のには親しみを感じました。

前に『横しぐれ』(丸谷才一 作)を読んでいただいたからだと思います。特に、自由律で調子が異質だから「らしさ」が感じ取りやすいんですよね。



こいでさん
『異郷の陽だまり』野見山暁治 著、河出書房新社
「ぼくの知っているフジターー藤田嗣治」(2006年、ユリイカ)
「『束の間の幻影』と駒井哲郎とぼく」(1991年)

先日から読んでいただいた同著者の本『400字のデッサン』は1978年の刊。
今日のこの本は2012年の刊。

前の本にも現れた、藤田と駒井両氏について、だいぶ後になって書かれた文章でした。同じことも書きながら、その表現の違いが味わい深くて、とても面白かったです。

こういうチョイスは本当に面白くて、こいでさんに感謝です。



はやしさん
『アントワネット わたしのたいせつなさがしもの』ケリー・ディプッチオ 作、クリスチャン・ロビンソン 絵、木坂 涼 訳、講談社

タイトルからはわからないですが、犬たちのお話でした。登場犬物の名前が、ガストン、ウッラッラーなどなど。きっと名前に含意があるんだろうと思いましたが、検索しきれず。

わかったのは、これは多分シリーズ2話目で、最初のは『ガストン』というタイトル。



めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
10 多言語とどうつきあうか 第二条 共通語(国際語)よりも現地語優先で(2583〜2/3674)

著者が研究対象ともしているソルブ語での体験が書かれてました。

〈ドイツ語をしゃべったら負けだと思って(中略)地域の人たちと一言でも二言でもソルブ語をしゃべる〉

〈わからないときはむしろしゃべるよりは黙っている〉

という辺が印象に残りました。



きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩  著 、新潮社
都忘れ

「出るもの」が毎度出て、小説内世界が作られていきますね。

今回の植物、ミヤコワスレのお役目は、とりあえず今のところは、イメージのみな感じでした。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、57~59ページ辺
十五 何の木の(勝延筆懐紙)

「水鶏」(くいな)がでてきて、注もあったのでいろいろと検索しました。ました。鶏は、旧字だと鷄とか雞という字もあって、いつもキジだかニワトリだかわからなくなります(キジは雉ですが、鴙という字もありますね)。クイナは水のニワトリなんですね。

そして、古文のクイナはヒクイナ(緋水鶏)のことで、その鳴き声が、戸を叩くような声らしく、水鶏たたく、が常用される言葉のようでした。面白い。(YouTubeで聞いてみましたが、ああ、そういうことね、という感じの声でした。)

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