見出し画像

2022_0707_本読み

<1487字>

冒頭の写真:
だいたいすぐに元気が無くなる方ではある。
しかし、誰もがそんなものなのかもしれないです。

もしかしたら、自分にとってはこれが回復方法なのかも、
と、前回に書いた「水栓回り」を拭いていて思いました。

写真は自慢の道具入れ、なんですが、見えていない箱の中が
まだ「拭けてない」状態。

気分が落ち込みそう、あるいは落ち込んだと思ったら、
こういうひとつひとつを「拭けば」いいんだと思います。

夏だから余計思うのかもしれないですが、水を触ると嬉しいです。
拭き掃除は、そういう意味でも「うれしい」です。
まあ、箱掃除は水は使わないけれどもね。




7月7日(木)は以下を読みました。

『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著

福岡伸一 訳
早川書房
第6章 夢のような空想に ひたすら心を奪われ

ここまで占いを批判するか、というくらいです。山崎のようにだいたいの印象で読んでいると、理解が難しいです。

ドーキンスに合わせて論理的に考えてみよう、と思いました。

このあたりは、本当に考えてみる価値のあるところ、と感じます。

ドーキンスは、星占いを信じる心は、人を差別する心とつながっている、と言っていると思います。そして科学の考え方は、それを防ぐものだし、すばらしい、と言っているように思います。

なぜ人を差別してはいけないのですか?自分が差別されて、不利に扱われたくないから?

こういう問いかけを自分にしないとな、と思いました。


(音読した人:山崎)





『暗殺の年輪』から「溟い海」 藤沢周平 著

文春文庫

ついに広重登場。

温厚な紳士だが、北斎のような「キレもの」が虚を突かれるような何かを感じさせます。

その象徴として、
正面からは見えない首の大きなほくろ、
というのを出していて、
そういうのに小説職人の「技」を感じました。

(音読した人:こいでさん)





『すなのたね』 シビル・ドラクロワ 作、 石津 ちひろ 訳

講談社

青と黄色とモノクロの印象的な、夏の終わりの絵本でした。

「まだ夏休みになってないのに、読んでしまった」と読み手のはやしさん。

しかし、気持ちわかります。もはや夏休みのお天気ですよ、今。

(音読した人:はやしさん)





『連句  :  理解・鑑賞・実作』  五十嵐讓介 著

おうふう

季うつり、についてでした。

本当に細かな規則がいろいろあります。説明を聞けば、いちいちもっともで、面白いですが、そうこうしているうちに、がんじがらめになりそう。

そういうのが「式目しきもく」という名で、本になっています。「御成敗式目」しか知らなかったですが、どのくらいの強制力や格式や、要はどんな雰囲気のことばだったんだろう、と思いを馳せました。

(音読した人:きよもとさん)







『学問のすゝめ』 福沢諭吉 著


岩波文庫
十五編 事物を疑いて取捨を断ずること

たとえ話の中に、西洋のよくないところを次々と盛り込んでいます。

鍵をかけなければ出かけられない物騒さ、とか。

福沢諭吉の冷静なものの眺め方がさすがです。

(音読した人:めいさん)





『芭蕉連句集』  中村俊定・萩原恭男 注

岩波文庫、
三五 馬かりて(卯辰集)117~119ページ

日本やその源流にある中国のいろいろのお話を知らないもどかしさを感じます。とともに、たとえまずはWikipediaだったとしても、多少の知識を得ていく楽しさがあります。

今日は、中将姫ちゅうじょうひめというのを知りました。このお話は世阿弥や近松も取り上げているそうで、だからこそ、すっとここにも連想されて出てきているんでしょう。

(音読した人:山崎)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?