2022_0112_本読み

1月12日(水)は以下を読みました。


山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著、中央公論社
1しゃぼん玉と科学史

一昨日の『虹の解体』のことが頭にあり、ずいぶん前に誰かからおすすめされ買っていたこの本を取り出してきました。1975年の本です。冒頭がしゃぼん玉に興味をもった科学者列伝(は大袈裟か?)になっています。

全部読むかはわかりません。

ヒッポで量子力学などの物理学をながめているうちに、数学の理解がないと、わかるものもわからないと思いました。

この本でもすぐにニュートンの『光学』(1704年)がでてきました。

ニュートンはどいうことをしたのかを、もう少し理解できれば、と近頃すごく思います。

そして実は、物理学というよりは数学に興味を感じていると感じています。観測して数値を得て、それをこなして物理学の法則を見つけるのだと思うのですが、山崎は自分のやってる手製本と同じで、やりかたとか道具の方に興味があるんです。


こいでさん
『人はどこまでいけるか』野見山暁治 著、のこす言葉編集部
「描かずにはいられない」他

聞き書きの本。

NHKからの依頼で気の向かないまま始まった、戦没画学生の遺族への訪問。あまりに辛い仕事を一度は辞退しようとしたが、放ってしまうことができず、結局は無言館(戦没画学生慰霊美術館)を設立するまでにリードすることになりました。

「平和」は、そうそうはない微妙な均衡の状態で「戦争は必ずまた来る」と言い、少しでも平和の状態を長引かせたい、と願う筆者の言葉に重みがありました。



はやしさん
『いぬのせんせい』
ジェーン・グドール (著), ジュリー・リッティ (イラスト), ふしみ みさを (翻訳)、グランまま社

こどものための病院いてこどもによりそう犬の実話でした。いぬのせんせい、とはそういう意味。ファシリティ・ドッグ、という呼ばれ方です。日本ではまだそんなに多くはないようです。このお話はロンドンでのこと。



きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩  著 、新潮社
サザンカ

いきなり自死がでてきてびっくりしましたが、この物語世界では、あの世とこの世、または妖怪界と人間界は、ほとんど隔てられてもいないくらい隣にある雰囲気なので、悲しいというのとは違う感情が起きました。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、65〜68ページ辺
十八 粟稗に(荷兮筆懐紙)

あいかわらず、よくわからないまま読んでいますが、暗い雰囲気が面白くなってしまったり、変転する妙味を、よーく感知しようと思うようになりました。

注では、灯籠の関連として、聖○祭、という語が書いてありました。○のところ、上が「ヨ」下が「大」の漢字なのですが、検索しきれず、久々に角川中漢和を見たのですが、わかりません。

聖、がつくとキリスト教を連想しますが、江戸時代にそれはないでしょうね。


上が「ヨ」下が「大」の漢字。早速、きよもとさんがネットで探してくれ、ヤフー知恵袋で「霊」の字の異体字、と発見。いつもレファレンス的なこと、ありがとうございます。
漢字辞典オンラインなどで「㚑」コピペできました(余談ですが、コピペするときGoogle翻訳に一度ペーストしてから再度コピぺすると、余分な情報がなくなって、ここで書いてるとおりの書体になります。だいぶ前に見つけたテクニック。その前はmiというアプリを使っていた)。

「聖㚑祭」は、精霊送り、みたいののことでしょう。

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