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2023_0510_本読み

<1194字>

冒頭の写真:
あれ?これ、何を撮ったんだっけ?とわからなかったんだが、しなの鉄道の車両が来た!って撮ったのをなんとか思い出しました。(4枚も撮っていたからね。)

連休は、渋滞をエンジョイ(ずっと(たまに息子と)歌を歌う)したのだった。ヒッポで、真似して声を出す(ミミキングとかシャドウイングみたいな)くせがめっちゃついているので、どんな歌もとりあえず声に出して楽しめます。(美空ひばりの東京キッドをサンプリング?したラップ面白かったな)



5月10日(水)は以下を読みました。

『あまりにロシア的な。』 
亀山郁夫 著

青土社
第4章 記憶の冬、冬の記憶
12月27日の記憶ーー手記17  
(219〜225ページ)

連休明け、久しぶりに声に出して読む亀山先生の文章がとても心地良かったです。
マンデリシタームの生涯もまた(スターリンを相手にせざるを得ない)ソビエトの文学者の例にもれず、大変だったと思いながらも。

(音読した人:山崎)





『わたしとなかよし 』  ナンシー・カールソン 作 

瑞雲舎

自分を愛するブタの女子が、楽しそうで、なかなかにかわいい絵本でした。
自分を好きでないと生きにくいですよ、そりゃあ。

(音読した人:はやしさん)





『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集) 

岩波文庫

子規の3通目にこたえる、漱石の14通目。
仏陀を詩神にたとえていた子規に対して、同い年(この時二人とも21才とかそのくらい?)らしくあてこする漱石の文の調子が楽しかったです。

(音読した人:めいさん)





『俳句的生活』  長谷川櫂 著

中公新書
第9章 友

「寄せては返す波のような  575 77 575 77 」というような表現に、ぐっと来ました。
何万年も変わらない、浜をなでる波の動きが目に浮かんで、そのように終わらないくらい連句をやりとりする、という永遠への憧れを感じました。
古来連綿と繋がる波という形の中の一部として確かにある、という気持ちかな。友とも古人とも繋がる。

ドイツの詩人二人と大岡信と谷川俊太郎による連詩も引用されていましたが、筆者の読み取っているニュアンスをわかるような読み手では、残念ながら山崎はいまのところない、と思いました。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉連句集』  中村俊定・萩原恭男 注

四五 月見する(夕がほの歌)153~155ページ
岩波文庫

日常の当たり前なシーンをそのまま詠ったかのように思われる、尚白と芭蕉の句。すごく「芸」があるんだろうけれど、それがどこなのかがわからないという、なんだか滑稽みのある気分(猫に小判、豚に真珠、ってことです)。
注にも、全集にも、とくに我々の気持ちに応える記述はありませんでした。

次回は、この『連句集』をお休みし、長谷川櫂さんが「聖典」と書いていた『猿蓑』を読んでみようと思います。

(音読した人:山崎)


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