2022_0119_本読み

1月19日(水)は以下を読みました。

山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著、中央公論社
4 石けん膜の構造 
層状構造の発見のいきさつ 
厚さの精密測定

観察できたことが、微細だけれども具体的な立体構造として理解することに直接繫ってると感じました。発見のするどい喜び、みたいのが、想像できる、って感じました。

膜の厚さを出す式にはsinが入ってました。反射させる光の波長を扱うと膜の厚さにつながるのかな?

石けん分子2つ(4.4ナノメートル)で、もっとも薄い膜ができてる、と、わかったことにも、なにか感動。分子という

存在形式をリアルに感じます。




はやしさん
『かえるのごほうび』絵巻「鳥獣人物戯画」より、木島始 作、梶山俊夫 レイアウト、福音館書店

有名な鳥獣戯画にストーリーをつけたもので、とても面白かったです。え、そんな話だったの、と思いました。もちろん、元の絵巻には蔵書印のような「高山寺」の印しか「文字」は無いのですから、きっといろいろに読めるのでしょうが。

展示で、広げられてるこの絵巻を見たことはありますが、絵巻の書見台みたいなものや、巻き取りながら読んでいく、という体験はほとんどしたことがありません。

もしそうやって読んだら、いったいどんな「読書体験」だろうか、と改めて思いました。

本を読む、とは、ページを捲ることだ、とあまりに慣れていいますから。



めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
11 意外と日本語でいける
(2923〜2951/3674)

Satori(サトリ)という、ポーランドの天ぷらになってる巻き寿司の話が面白かったです。山崎もそういうの、アメリカ(ミネアポリス)で、友達に連れてってもらって食べたことあるよと話しました。韓国系の人が経営してるけど和食が人気だから「寿司」メインで、Hibachi(火鉢)って日本語の店名でやってるって。どうして火鉢なのかちょっと?でしたが。

寿司と天ぷら、これは海外に人気な和食の二つの組み合わせだ、と今になって気づきました。

寿司の面白い例を出して、海外の人に受け入れやすい形になってる日本語もありですよね、と言っていました。



きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩  著 、新潮社
ふきのとう

冒頭が「火鉢」という語ではじまって、途中「天ぷら」も出て、上の本読みと妙にシンクロしていて面白かったです。

ふきのとう、つまりフキの花、には雌花と雄花がある、とは全然知りませんでした。植物好きで、何科とか見分けつつ花を愛でている山崎としては、フキはわりと普通なキク科っぽい花と思っていて(タンポポとかヒマワリとか)舌状花や筒状花が集まっててその一個一個におしべとめしべがある、というイメージでした。

少し検索すると、事情はとてもややこしそうです。確かに雄株と雌株がありますが、それぞれを構成してるひとつひとつの花は、中性花、雄花、両性花、雌花とあるらしい。へ〜え。

すみれに閉鎖花というのがあるというのを知ったのと同じくらいの衝撃。。。。今度よく見てみよう。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、69〜71ページ辺
十九 其かたち(幽蘭集)

最後〈骨を納る花のかげ〉とか〈行香の一時〉とか、これが追善の歌仙だったとあらためて思いだされました。

二〇 雪の夜は(幽蘭集)72〜74ページ

元禄元年と推定されたこの歌仙。
西暦なら1685年。

昨日、志の輔の「大河への道」をパルコ劇場で聞きました。話の主役は伊能忠敬。で、その日本地図完成は文政4年、西暦1821年。

そのエンディングに使われたサディスティックミカバンドの曲「嘉永6年6月4日」は1853年7月9日。黒船来航の曲です。

江戸時代という世界を点々と渡り歩いてるみたいな気になりました。江戸という時空が、一つのテーマパークみたいに、勝手に感じだしています。

江戸的けはいが、好きだなぁ。

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