2022_0117_本読み

1月17日(月)は以下を読みました。

山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著、中央公論社
4 石けん膜の構造 層状構造の発見

ペラン(フランス、1914年の石けん膜の色の研究)の驚くべき観察、考察、でした。肉眼(あるいは顕微鏡)で、ここまで推測して、解釈するというのがすごみがありました。

層状構造を発見した、その写真もまるで明快な平面構成の絵のようで、とても自然物とは思えないような不規則な規則性(?変な表現ですね)を持っていて驚きました。これは自分でも顕微鏡で見てみたいものです。



はやしさん
『シルクロードのあかい空』イザベル・シムレール 著・イラスト、石津 ちひろ 訳、岩波書店

著者は蝶の研究をする人らしかったです。かわいらしい数々の蝶と、シルクロードの懐かしいような風景。

山崎は、両親が仕事で40年くらい?前に新疆ウイグル自治区に行ったので、そのときの写真を思い出しつつ、この絵本を見て聞いていました。

ヤナギドクガやヒトリガがするっと普通の蝶たちの中にでてきて、蛾好きとしては嬉しかったです。

そういえば、と検索し、フランス語ではパピヨンの語で蝶も蛾も表してるのを思い出しました。



めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
11 意外と日本語でいける
日本語の国際化
(2923〜2951/3674)

前にでてきた、
母語英語と国際英語との関係は、
母語日本語と「やさしい日本語」の関係に似ていると言っていました。

「母語」としてある程度完全に正しい日本語を教えるという考えではなく、

その現場で通じる日本語をお互いに模索する、ということと、

知らないとわからない、というような要素を減らして、初心者がとっつきやすい日本語はどういうものか、

という模索によって、国際日本語的なものを作っていこうということだと思いました。



きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩  著 、新潮社
南天

屋根裏のお札がこの段の要。

そういえば、ずいぶん前に住んでいたアパート(とマンションの間のイメージの鉄筋コンクリート造りだった)の、納戸の中にパソコンスペースを作っていました。

いつもそこで作業してると、天井板がずらせるのに気づいて、天井裏を見てみると、扇と何かお札みたいのがあったような記憶があります。

そのときも検索して、建前かなにかの時にそれを使って、そのまま残して建物を完成させる、というようなことだったような記憶があります。

中華系の文化では風水が有名だけれど、日本も地鎮祭やら、いろいろの文化的?宗教的?占い的?な儀式、ありますね。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、69〜71ページ辺
十九 其かたち(幽蘭集)

忘れ水

という表現が印象に残りました。注によると

〈野中などを絶え絶えに流れていて人に知られぬ水〉

とのこと。

やはり注で、類船集によると奈良と酒が関連語。

奈良漬のことを思いましたが、それもきっと関連に違いないと思いました。

ちょっと前だと、酒といえば灘とか新潟などを思い浮かべましたが、芭蕉の頃はそれが奈良だったのかな、と思いました。

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