2021_0814_本読み

8月14日(土)は、

山崎
1、『数学する人生』岡潔 著、森田真生 編、新潮社、最終講義 懐かしさと喜びの自然学 193〜200ページ   四 数学と人生 文化勲章騒動記


文化勲章を受章した際の、奥様の文の残りの半分でした。

読み終わった後に参加者で話したのが面白かったです。

奈良から東京に行くのに、切符を取ることのすったもんだについては、
これはまだ新幹線が開通する以前だったと、山崎は気付かされました。(文化勲章受章が1960年)。

当時の岡さんの奈良女子大での、手取りの給料が47000円って、多いのかどうなのか。ほぼ近い時期に初任給を受け取った、こいでさんが比較していました

山崎は、非常勤の1時間の講師料が200円という数字が、多いのか少ないのか気になりました。

数字を頼りに時代を思い浮かべるのは興味をそそられます。

この本の編者の森田さんは、奥様の文を入れることで、岡潔という人の雰囲気を立体的に現そうとしたと思います。同時に取り巻く時代の雰囲気も伝わりました。

ちなみに1960年は、東海道線は電化された頃で、特急で大阪東京間が、6時間50分とか6時間半とかいう数字が出てきます。岡さんは普通急行で行ったとのことなので、どのくらいかかったのでしょうか。


こいでさん
2、『芸術と科学の間』福岡伸一 著、木楽舎、Ⅱ 親魏倭王の金印 ひみこが授かった金印はいずこに Ⅲ 聖女プラクセデス 顕微鏡にオタク魂


被埋葬者が女性らしい箸墓古墳の写真が印象的でした。一端に池がありますが、周囲は田畑で、お堀はなさそうに見えました。

二つ目の文章は、レーウェンフックの顕微鏡の発明について。
この形は知っているのですが、どう使うのかわからないのでちょっと検索してみました。
https://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005300450_00000
針の上に試料というのか見るものを載せるのがどうやるのかが、よくわかりません。

他にも、レプリカを作ったり、ペットボトル利用で同様の仕組みのものを作ったり、色々ありますね。

時々、iPhoneを顕微鏡に取り付けて、何かをみたりすることもある、山崎としては、ちょっと、かなり興味があります。そんなふうにして撮った写真を使ったミジンコの作品これも


きよもとさん
3、『ここにないもの - 新哲学対話 』野矢 茂樹  著、植田 真 イラスト、中公文庫


「ことばで言い表せないもの」
を半分まで読みました。
見えてること「現れ」と、実際にあるもの「実在」とを分けて考えるところから、始まりました。ややこしいです。


山崎
4、『幼なものがたり』石井桃子 著、福音館書店、283〜287ページ 近所かいわいーー両隣ーー  遠い隣 湯屋とその先


今日も「かいわい」を地図で確かめながら読みました。
メートル表示が無いのと、小学校前のこどもの記憶を詳らかに書いているので、スケール感が掴みにくくて、とても遠いところにまで、出かけているかのように、山崎は感じがちです。「隣のその先」であっても、小さなこどもにとっては、とっても遠い感覚なのかもしれません。

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