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2022_0627_本読み

<1731字>

冒頭の写真:
オレンジ色の小さいクモが、線香花火の玉みたい。

と思うと、まわりの不規則な網も、パシっとはぜる線香花火に見えなくもないです。

たまたまこの光の当たり方で、流星群みたいに見えるのがいいですね。

クモの巣ばかり撮ってる写真家いるだろうなぁ、と思いました。

クモの種類は、ヒメグモというのの仲間らしいです。



6月27日(月)は以下を読みました。

『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著

福岡伸一 訳
早川書房
第5章 法の世界のバーコード

指紋やら声やら、個人を特定する手段はいろいろありますが、そのどれよりも画期的に正確で使い易いのが「DNA鑑定」。それを例を挙げながら、ずっと語ってきました。

しかし意外にもそこにはなにかと抵抗があります。
それは何故なのか。

著者は、ゴリゴリの自然科学王道人(なのかな?)として、使命感も感じて語っていると思うのです。

山崎は、いちおう科学ファンですが、どこまでついていけるか心もとない、自分の無知蒙昧さも感じます。
親が自然科学の研究者だったんで、こどもの頃から、自然科学に親しんではいたんですが、「研究」ということが全くわからなかったんです。

が、そんな気持ちも「1ファン」として、悪くはないんじゃないか、と思います。

(音読した人:山崎)






『早春』 藤沢周平 著

文春文庫

最近バタバタして、すぐにこの書き出しができてないことが多いです。
そうするとその時、どんな内容を読んでいただいたかわからなくなってます(27日(月)のことを30日(木)に書いています)。

それでメモを見るのですが、この時のメモは、アカシデとニワトコ、だけ。

ニワトコはわかるが、アカシデはよく知らないので、あとで調べようと思ったんでした。主人公は土曜の昼間、公園をゆっくり歩いて、例のスナック跡に行ったんだったな、確か。

さて、アカシデを画像検索して多分何十回目かのシデ(イヌシデ、クマシデ、アカシデ)についての記憶を新たにしました!また忘れるだろうな。

(音読した人:こいでさん)






『学問のすゝめ』 福沢諭吉 著


岩波文庫
十四編 心事の棚卸し

諺を出してました。

「大きにお世話」。
今のことばなら「余計なお世話」とか「大きなお世話だ」というやつだと思います。

もうひとつは「大きにご苦労」。
貧民救済のつもりで与えた5升の御救米おすくいまいを貰って3升は酒にして飲んでしまう、とか。

大震災の時、岩手のパチンコ屋が全国一の売上をあげた時期があって、それは義援金があるからだったっていう話を弟から聞いたことを思い出しました。

(音読した人:めいさん)





『ちいさいきみとおおきいぼく』ナディーヌ ブラン・コム (著), オリヴィエ タレック (イラスト)礒 みゆき (翻訳)  

 

不思議な造形のオオカミ、鳥みたい、と思いました。

あとから思い出すと、星の王子さまの「キツネ」に似ているところがあるような気がしました。

絵本の自由さって、夢の中に似ています。

(音読した人:はやしさん)





『連句  :  理解・鑑賞・実作』  五十嵐讓介 著

おうふう
第三章 

七名しちみょうにつづいて八体はったいの説明。

どんなもの=体、に付けるか、という説明だと思います。

上手い例が発見できないので、前句に付いたものを示した(しかもその前句自体が示されていない)みたいなところがあって、今ひとつわかりにくかったです。

ただ八体の別員べついんに、空撓からだめというのがあり(この二つのことばがそもそも初めてのものでした!)、要は、その時ぱっと思いついたことでいい、ということらしく、トランプで言ったらジョーカーだな、と思いました。

これ、どんなときに使えるのでしょうか。

捌き手の共感が得られないとだめでしょうね。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉連句集』  中村俊定・萩原恭男 注

岩波文庫、
三四 溫海山や(曾良俳諧書留)114〜116ページ

なぜか、死とか、あの世を思わせるような展開になってきました。

今ではないどこかへ思いを馳せて行ってしまうのが、連句の作る世界なのかも。

高尚なごっこ遊びのような気がします。

(音読した人:山崎)

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