2022_0115_本読み
1月15日(土)は以下を読みました。
山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著、中央公論社
ニュートンの観察
☆
この本の一枚だけのカラー口絵は、ニュートンのやったことを再現した写真です。黒い皿にドーム状のシャボン玉(つまり半球)。すごく虹色の縞々が綺麗に撮れている、と思いました。
読みながら、実際に皿の上に半分のシャボン玉を作ってみましたが、表面の流動がはげしくてそれが面白いし、黒い点がいくつも現れて、回りながら集まっていって、割れます。
多少の干渉色は見えますが、写真のように綺麗に層状にまでは見ることができませんでした。
著者も書いていますが、ニュートンの『光学』の観測の引用がものすごく詳細で、すごかったです。こんなふうに、自然現象を見ていたのだな、とわかりました。
めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
11 意外と日本語でいける
(2815〜2830/3674)
☆
わかりやすい弁図?(と書いて、この漢字があっているのかな、とさらに検索したら、ベン図あるいはヴェン図が正しかったです。ジョン・ヴェンという数学者が考えた、集合の図のことでした。。知らなかった、音だけなんとなく、べんず、と記憶してました、また余談。。。)があって、
同じエリアに「国際英語」と「わかりやすい日本語」が入ってました。そのポジションが、わかりやすくなったと、感じました。
きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩 著 、新潮社
リュウノヒゲ
☆
ナウマンが話題に登場してきました。ナウマンゾウのナウマンですね。これでまた時代がはっきりしてきます。「おはなし」であれ、過去にあった事実であれ、本を読んでいる瞬間の私たちにはドラマのように楽しめます。
山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、69〜71ページ辺
十九 其かたち(幽蘭集)
☆
〈内洞の くぼかなるなり もるる月 素堂〉
注に、「参考」として、荘子の、斉物論からの
〈夫大塊噫氣,其名為風。是唯无作,作則萬竅怒呺。〉
という言葉が引用されていました。
岩波文庫の『荘子 第一冊』(金谷治 訳注)によると、
〈そもそも大地のあくびで吐き出された息、それが風邪というものだ。これはいつも起こるわけではないが、起こったとなると、すべての穴という穴はどよめき叫ぶ。〉
と訳がついてました。
しばしば漢文が注にでてきてなんとなく気になるので、脇道と思いつつも調べてしまいます。
「参考」として揚げてるにすぎないので、この本の校注者(中村俊定・萩原恭男)の術中に嵌っているとも言えるかもしれません。それにこれを読んでも、この句が特によくわかる、というわけでもない気がしますし。
それにしても、ここをちょっと知りたいと思うと、ちゃんとあるうちの妻の蔵書には本当にお世話になっています。よく「ひとのふんどし」的に言われておりますが、至極ごもっとも。
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