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2022_1019_本読み

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冒頭の写真:
間が空きましたが、何をしていたかというと、
尾道市大の製本実習を2年ぶりで対面授業でやっていました。
20年、21年は、YouTubeのビデオとzoomを使い、リモート実習でした。

私は、どちらかというとリモート推進というか肯定派ですが、
2年ぶりの尾道は、体がよろこぶ感じが、ほんとに否定できなかったです。

授業のない午前中に因島の水軍城跡までレンタサイクルで行きました。

これは、因島大橋を渡ったあとに、くぐる手前です。

(詳しくは、自分のウェブサイトのブログに書こうと思います。まだ書いてないけど。)



10月19日(水)は以下を読みました。

『進化とは何か』 
リチャード・ドーキンス 、吉成真由美 編・訳

第二章 デザインされたものと「デザイノイド」(デザインされたように見える)物体
早川書房

トックリバチやシロアリの巣の「デザイン」も驚きですが、

体そのものが葉っぱに似ている、コノハムシやコノハチョウこそ、本当に不思議な「デザイノイド」です。

そして、さらに、それを言うなら単なる単細胞生物が、四つ足歩行をする哺乳類に変化していったり、さまざまな機能をもった昆虫になったりすることが、不思議ですごいです。

どうしてこの形態が選ばれるのか?生命ってどうなってるんだろう?なんなんだろう?

(音読した人:山崎)





『畏るべき昭和天皇』    松本健一 著

新潮文庫
占領下の天皇制

1945年9月27日のマッカーサーとの会見の話でした。

この本の口絵のところにこの時の写真(二日後の新聞に掲載)も載っていました。

ラフな服装で180センチのマッカーサーとモーニングで正装をした165センチの昭和天皇、という写真は、
それまで御真影でしか天皇を知らなかった日本人にとっては、
ものすごい屈辱的衝撃だったとのことなのです。

山崎は、この写真はどこかで見たことのあるものでしたが、そうした意味を感じ取ることはできていませんでした。戦後の昭和天皇しかしらない世代なので。

(音読した人:こいでさん)





『塩一トンの読書』    須賀敦子 著

河出文庫 
『トーマスクックの旅』 本城靖久 著 

著者がトーマスクックを知ったのは、パリからイギリスへ行くとき、父のアドバイスによってでした。

1841年創業の旅行社で、その初期のパレスチナやエジプトへの旅行描写が面白かったです。

(音読した人:きよもとさん)





『この計画はひみつです』   ジョナ・ウィンター著、ジャネット・ ウィンター 絵、さくま ゆみこ訳

鈴木出版

マンハッタン計画、ロスアラモス研究所、トリニティ実験、などのことばは、あとがきに出てきたかと思います。

本文にはそういう具体名が出ないし、登場人物たちも誰かわからない黒いシルエットです。それが「怖ろしさ」を醸し出しています。

(音読した人:はやしさん)





『漱石・子規往復書簡集』   和田 茂樹 (編集)

岩波文庫

二人が1867年(慶応3年)生まれの同い年だったとは知らなかったです。

子規が喀血したあたりから、手紙のやりとりが始まっているようで、最初は漱石の手紙。「有之たく」というような表現があって、読み方がわかりませんでした。検索すると「有之」は「これあり」と読むらしいです。
くずし字講座、というところを見ました。)

小説の原稿というのとは違う性質をもったものだから、そこから印刷に持っていくのもいろいろと難しさがあるだろうな、と思いました。

ホトトギス(不如帰ほととぎす子規ほととぎす)が血を吐くまで鳴くと言われるのは、中国の故事で、口の中が赤いから、だそうです。


(音読した人:めいさん)



















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