見出し画像

2023_0628_本読み

<1275字>

冒頭の写真:
近所のカイヅカイブキがどういう理由か表面の緑の部分を刈り取られてて、内部をさらしていました。こういのを見ると、山崎は『いやいやえん』の「やまのぼり」のお話を思い出します。


6月28日(水)は以下を読みました。

『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

(多分現代の)モスクワでの怪しい外国人(黒魔術研究の専門家)は、とどまることなく語りはじめ、物語の中の世界へ。

ピラトの前にヨシュア(=イエス)がひったてられてる場面。ピラトは酷い偏頭痛に悩まされてる。
ピラトは、なんらかの事情で本意ではないがイエスを磔にせざるを得なくなった、というふうなイメージが山崎の中にはあります。
たしかに偏頭痛もありそうな要素だな、と思いながら聴きました。

(音読した人:山崎)





『沖縄ノート』 大江健三郎 著 

岩波新書
Ⅲ 多様性に向かって
Ⅳ 内なる琉球処分

著者がこの本の最初にかかげていた命題
〈 日本が沖縄に属する(沖縄が日本に属する、ではなく) 〉
を、説明するために、琉球処分ということについてくわしく語られていきます。
日本中心の「中華思想」が全盛であったときに、中国志向の林世功の感覚を日本人がうけとめられるはずもない、ということばが印象的でした(入れ子みたいなややこしい書き方)。
福沢諭吉の手紙や、松田道之の恫喝などが紹介されていました。

琉球処分(琉球併合)は1872年から79年に為されたことで、Wikipediaには下記のようにあります。
〈 日本と清の両属的地位にあった琉球王国は明確に日本領となり、沖縄県へ改組された。〉

(音読した人:こいでさん)





『俳句的生活』  長谷川櫂 著

中公新書
第12章 老い

高浜虚子の没した時のことを、年月や病歴も詳しく書いて、この章がはじまりました。虚子の好きだった鞍馬天狗を、虚子の謡の師匠が謡うと空はにわかにかきくもり、その数日後、虚子は世を去りました。
さながら昔の物語のような描写。

これまで虚子は、子規の全集を編んだ事などで登場しました。

この章、いったいどんな展開にするのでしょうか。興味を掻き立てられました。

(音読した人:きよもとさん)





『正岡子規 新潮日本文学アルバム〈21〉』  

新潮社

(音読した人:めいさん)





『沈没船はタイムカプセル』  

たくさんのふしぎ 2023年7月号 福音館書店

水中考古学、という分野の紹介。
日本海に沈んだ元寇の船。船は当時の最高技術の粋。
それが、水中の泥に埋まることでバクテリアなどで分解されることもなく、そのまま残るそうです。
トルコのケープドラゲニアの沈没船は紀元前1200年のもので、壊れたものを大量に積んでいて「リサイクル業」が存在していたとわかるそうです。
いちばん興味を感じたのは新安沈船。
1323年鎌倉時代に沈んだ船。元寇の30年後くらいですが、貿易はさかんに行われていたようです。Wikipediaを見てもとても興味深いです。
博多、大陸への玄関口だったんだな。

(音読した人:はやしさん)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?