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公立病院改革1-2【税理士受験生コンサル】〈2005年〉北陸350床 KN病院

2005年8月に、税理士試験に3科目合格した状態で、会計事務所に就職した。
都内にある、医療機関専門という会計事務所で、職員30人くらいかな。
専門学校に近かった事務所の中から、この職場を選定した。

いくつかの会計事務所から内定をもらったが、ここにした決め手は。

ちょっと失礼だが。
事務所が雑然としていて、書類にあふれていて、レイアウトが大雑把で。
僕が新卒入社した営業会社の、雑然とした感じに近く、居心地良さそうに感じたからかな。

まあともかく、これから税理士修行だ~、と張り切っていたのだが。


この事務所は、僕が入社した月に「公立病院コンサル」という領域に進出、新部門を創設したらしい。
配布された組織図を見ると、僕もそこに配置されている。

郷に入っては郷に従え、と思いつつ、気になるのは。

職員のほぼ全員が、この「公立病院コンサル」という業務を。
実施に反対しているか、黙って敬遠しているか、どちらかだ。

公立病院コンサルという仕事は、この事務所の「鬼っ子業務」「ボスの遊び業務」だと。
ほとんどの人が忌避し、また歓迎していないことが、すぐに分かった。


となれば、僕だってやりたくない、だいたいコンサルって、、、

新卒で4年勤めた営業会社では、
「名刺にコンサルタントとあったら、ヤクザかブローカーだと思え」
と教えられた。
その後25年の社会人人生で、その教えは決して極端でない、と痛感している。

コンサルタントは、誰でも明日から名乗れる。
ラーメン屋とも営業マンとも違う、反社の方でも明日から名乗れる。
何屋か分からない人が多く、本当のプロのコンサルタントは、希少種だ。

そう、会計も、税務も、ましてコンサルも、全くやったことがない。
そんな何もできない僕がコンサルタントを名乗り、商売をするとは。
一番、忌避したい立場であった。


しかし、30歳再就職、初めての会計事務所勤務、というものを失いたくなかった。
せめて税理士試験があと2科目受かるまで、ここにいたかった。

そんな消極的な理由から、僕は「公立病院コンサル」を実施することになった

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