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格闘技選手の試合感覚による影響について。

 今回は格闘技選手が試合のブランクを空けることで生まれる影響について書いていこうと思います。

・一般的に聞かれる話
 まず、一般的に選手レベルで競技をしていると怪我やモチベーションの影響で、練習や試合から離れることはよく有ることだと思います。もちろん、仕事による影響で試合感覚が空くこともよく有ります。
 また、復帰後に選手の動きが思ったりよりも良かった、悪かったという話はよく聞くことです。選手によっては試合のダメージや怪我から回復してパフォーマンスが上がる選手もいるし、ただ試合のオファーがなかったことでパフォーマンスが下がる選手もいるかと思います。ただ、復帰戦で動きが悪くて負けた試合には、復帰戦だからと言う切り口で語られることは多いかと思います。

・僕自身の経験
 僕自身、高校生の内にプロデビューしてコンスタントに試合を重ねてきましたが、専門学校時代の終盤と就職後に試合から離れる期間がありました。
 僕の場合、練習が出来ないことで試合間隔が空いた時は緊張感が高く、試合直前に踵を床に強く打ちつけまくるという奇行により心の平穏を保つという手段をとっていました。
 結果として、パフォーマンスは良く、判定勝ちすることが出来ましたが、試合後に踵だけ痛すぎて、歩けなくなるという事態に陥りました。まあ、試合直前に怪我することもありますね。(PRIDEのケビン・ランデルマン選手も似たようなことがあった気がします。)

 また、就職により茨城東京に拠点を移した際にはマネージャーがいないことで、試合感覚が空きましたが、復帰戦では韓国で2RKO勝ちしており、結果として、パフォーマンスは良かったと思います。(異国という特殊環境ゆえ起きた奇跡という意見もありますが…。)
 

・僕の経験から思うこと
 僕の経験ではあくまでも1〜2年程度ブランクが空いたことしかありませんが、試合感覚が空くことで、動きが悪くなることはないと思います。あくまで、練習で動けていれば、試合の延長線である試合で動けないということは無いと思います。

 とはいえ、格闘技の試合は非日常的なものなので、日常生活では感じられないような緊張感があるのは事実だと思います。その緊張感が良い方に作用することも悪い方に作用することもあると思います。この緊張感とどう向き合うのかが、大きなテーマなのかなと思います。

・僕の提案する対策(緊張感に対して)
 緊張感への対策は沢山聞きますが、格闘技に活きるかとどうかはわからないので、最近の練習で感じたことを書きます。
 トイカツ道場では、一部の時間で試合形式の練習(同じ相手と5分×3Rのスパーリング)を行っています。これが結構、緊張感があって試合に向けた練習として良いなと思います。
 あとは、良くも悪くも練習から緊張感が高まる程の試合を受けることかなと思います。
 どうせなら自分の人生だからスウィングしていこうという話でした。

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