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11月11日

 昨晩は溜まりに溜まったレシートの束を家計簿につけた。その厚みたるや、ゆうに3cmを超え、書きつけても書きつけてもなかなか減らない。すべて書き写すのに3時間もかかった。

 いまの時代、レシートを撮影するだけで自動で読み取って帳簿につけてくれるアプリがあることは知っているし、確定申告のための帳簿はそういったサービスを利用している。ノートで手書きに家計簿をつけるのは漢字を忘れないためだ。スマホやパソコンでの予測変換に慣れてしまうと、ふと手書きしたときに驚くほど漢字が書けなくなっていることに気づく。もともと漢字には弱いので、このコラムですら辞書を引き引き書いている始末。

 家計簿上に登場する漢字など、せいぜい豚小間だの郵送代だの簡素なものばかりだが、手書き現役時代だった中高生のころのほうがまだ漢字に強かったのではないかと思うほど、その力は衰えてしまっている。

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