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岡山南高校 販売士講座#31

 こんにちは!
 今回は、Twitterでずっと活動をご紹介していた 岸本ゼミ「販売士隊」による、岡山県立岡山南高校での販売士講座についてその舞台裏をお届けします!販売士隊のメンバーがどのようにして講座に臨んだのか、どんなことを学んだのか…それではご覧ください!

<販売士隊メンバー>
ぺんぎん(リーダー)、青ゴマ、ハリネズミ、貝ひも、あやたか、まる

【1.「販売士隊」活動の概要】

 私たちは、岡山南高校の3年生を対象とした課題研究の授業で、「販売士講座」をさせて頂いております。メンバーは岸本ゼミ販売士隊の2年生6名で、前期はオンライン上(Zoom)で50分間の授業を6回担当いたしました。 
 授業内容は「リテールマーケティング(販売士)検定3級」の内容で、全5科目のうち、“小売業の類型”、“マーチャンダイジング”、“ストアオペレーション”、“マーケティング”の4科目について授業を行いました。6回の授業のうち5回は、範囲ごとに担当者を決め、パワーポイントを活用しながら講義形式で行いました。最終回では前期のまとめとして、これまで学習したことを基にクイズ大会を開催しました。
 後期は、実際の企業の事例などに基づいたケース問題を扱う、ケーススタディを取り組んでいく予定です。(記:ぺんぎん)

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【2.前期の講義を終えて】
その1:楽しかったこと!

 回数を重ねていくごとに、少しずつではありますが資料作りや話し方などについて上達してきている事を感じながら作業をするのが楽しかったです。
 最初はパワーポイントもどのように作ったら良いのか分からず、手探り状態でした。実際の講座でも上手く話せず、高校生から頂いた感想も分かりやすいと書いてくれた子はあまりいませんでした。しかし、2回、3回と回数を重ねていくうちにパワーポイントの使い方も覚えてきて、アニメーションやイラストを使いながら工夫をする事で、初回よりは分かりやすくなったと思います。実際の講座に関しても慣れてきて余裕が出てきた事もあり、だいぶスムーズに話せるようになりました。頂いた感想にも分かりやすかったと書いてくれた子が少し増えていて頑張って良かったと思いました。
(記:ハリネズミ)

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 今回授業を担当するにあたって、1から内容を考えることが面白かったです。自分で勉強をしていて難しい内容に直面した時でも、高校生に教えるためにきちんと理解する必要があるので、理解できるまで勉強することが出来ました。自分の知識も深まり、それが人の役に立つというのはとても嬉しいことだと感じました。また、内容についてメンバーや先生と相談しながら改善していくことで、内容がより良くなっていくことを実感できました。他のメンバーの発表から刺激を受け、自分に足りない部分を改善するなど、互いに切磋琢磨できたと感じています。
 最後のクイズ大会では、接戦でサドンデス問題に突入し、高校生の皆さんに楽しんで頂けたので、私たちも嬉しい気持ちになり、楽しむことができました。(記:ぺんぎん)

 上手に出来なかったことがだんだん良くなっていることを実感できるのはとても嬉しいし、楽しいですよね!
 販売士隊のメンバーも、授業日のおよそ1週間前にはメンバー同士で確認し、岸本先生にも見て頂いたりするなどたくさんの練習や改善の場を設けていましたが、このような機会を経ることで一歩ずつ良くなっていきました。しかし、この練習自体もはじめからうまくは活かせず、意見を言い合うことで改善していくはずが、お互いへの遠慮や勉強不足から活発に意見が言えないことがほとんどだったのだとか。それでも、担当者が細かく意見を求めたり、各々勉強したりしてこちらもだんだん良くなっていきました!

その2:頑張ったこと。

 岡山南高校での授業をするにあたって一番頑張ったことは、”内容をかみ砕いて説明する”ということです。教科書に書いてあることをそのままパワーポイントに丸写しして読み上げるのであれば、私たちが講義をせずとも、高校生の自主学習で十分だと思います。そうではなく、馴染みのない堅苦しい単語や概念をどうすれば身近に感じてもらえるかを考え、高校生の皆さんが想像しやすいような具体例を用いて説明することで、わかりやすい授業を作るということを意識して取り組みました。
 例えば、「ドミナント戦略」という単語を説明するとなった場合には、まずドミナント(Dominant)が「支配的な、優勢な」という意味の英単語であることを解説し、そこから発展させてドミナント戦略は「特定の地域に集中して店舗展開を行うことで、その地域内でシェアを拡大し優位な立場を確保する戦略」であることを説明します。さらに、ドミナント戦略の事例として具体的な企業の取り組みを挙げることで、ドミナント戦略をより身近にイメージしてもらえるようにしました。この一連の流れが、”内容をかみ砕いて説明する”ということだと考えます。実際にドミナント戦略を説明した回の授業の感想では、『身近なコンビニについて、近くにたくさん店舗があることを不思議に思っていたが、ドミナント戦略だったということがわかった』というようなコメントを多数いただき、高校生にとってわかりやすい説明ができたのではないかと感じて嬉しかったです。(記:青ゴマ)

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 高校生に伝わりやすく分かりやすいスライド、説明を考える事が一番頑張ったことです。他のメンバーが分かりやすいスライド作りや説明をしている中で、私はどうしても表現が固くなりがちでした。どうすれば高校生に興味を持ってもらえるかを考え直して、他のメンバーのスライドや説明を参考にしました。スライドにかわいらしいイラストを持ってきたり、アニメーションをつけたり、高校生に身近なものを例にして説明したりするなどの工夫を心がけました。
 また、説明する際の表現においても、固くなりすぎないようになるべく表現を柔らかくする事を毎回意識しました。その結果、最初よりも親しみやすいスライド作りや説明ができたと思います。
(記:まる)

 「わかりやすく説明する」ということは、どのメンバーも意識して頑張ったことの様ですね。担当する範囲ごとに様々な工夫をたくさんしていました!時には、先生から「もっと工夫できるのでは?」「もっとクオリティを上げることができるのでは?」とご指導いただくこともあったみたいですが、この度にどうしたら良いかを考えて改善を重ね、最終的には一番満足できる形で授業日を迎えることができたそうですよ。
 しかし、大学の授業の課題も溜まっていた時は、ちょっとてんてこ舞いだった人もちらほらいたようで…!

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その3:難しかったこと。

 私自身、大学2年生になると同時に販売士講座3級の勉強を始めたので、初めての講義をするまで時間があまりなく、限られた時間の中で理解し、整理してパワーポイントにまとめる作業がとても難しく感じました。
 また、講義内容以外に関して先生からは何度もご指摘を頂いていた、話すときに表情を柔らかく話すという点についても苦戦しました。説明する事に注力してしまうと自然と顔が強張ってしまう癖があるので、そこを変えるのは自分としては難しい所でした。しかし、やはり堅い顔で講義をされるよりも笑顔で親近感を持てるような表情の方が、説明も入って来やすいかと思います。販売士講座全体を通して少しは表情が柔らかくなったと自分では思いますが、それでもまだ堅いと思うので、話す時の表情をこれからの活動でも意識して改善していきます。(記:ハリネズミ)

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 前期での講座で最も難しかったことは時間配分でした。決められた時間の中でいかに分かりやすく、充実した講座にするためにはどのようにするべきかを考えることがとても大変でした。授業の内容に関しても、教科書の言葉通りではなく、自分の言葉で、尚かつ分かりやすくかみ砕いた言葉で説明をするために、内容を理解することが難しい範囲もありました。
 また、オンラインならではの接続不良等のトラブルを考慮すると、さらに大変だと感じることもありました。(記:あやたか)

 メンバーそれぞれ、難しかったことはたくさんあったみたいですが、特にリーダーの ぺんぎん さんは授業全体の構想(いつ、どの範囲を行うのかなど)やスケジュール設定なども合わせて行っていたことからいわゆる「マネジメント」の部分での難しさも話してくれました。
 先生と相談したことをメンバーに伝えたり、練習日を設定したりと、やることが多くなって頭の中がだいぶ混乱してしまうことがあったそうですが、言われたことをすぐにメモしたり、自分のスケジュールを細かく1時間単位で書けるような手帳を買ったりするなど、工夫をして乗り越えたそうです!

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その4:反省点…。

 私の反省点は「説明が常に早口になってしまったこと」です。初めて授業をしたときは、緊張も相まって本当に話すスピードが速くなってしまい、高校生からも『授業の進むスピードが速かったです』といったような感想を頂きました。自分ではゆっくり丁寧に話しているつもりでも他の人と比較すると自分はまだまだ早口で、どうしたものかと悩みました。初回と最終回を比較するとだいぶ改善はされましたが、あくまで自分の中でマシになったというだけです。せっかく内容を工夫しても、話すスピードが適切でなければ伝わりません。自分の努力を無駄にしないためにも、もっと落ち着いて話せたらよかったかなと思いました。(記:青ゴマ)

 このように反省している青ゴマ さんですが、早口を改善するために、講義の際、自分の発表している様子をボイスメモに録音して後々聞き返すなどの工夫もしていたそう。これは後期に期待ですね!!

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 生徒の皆さんが授業に積極的に参加できるような機会を増やすことが次回の課題であると感じました。というのも、私達が一方的に講義をしていても生徒さんは退屈に感じるだけでなく、授業内容をインプットすることが難しいと思います。前期の授業では、1〜2人の生徒さんを指名してクイズに答えてもらう機会を設けましたが、最後のクイズ大会では生徒の皆さんが楽しく参加していたので、後期の授業はクイズ形式やグループセッションなど、より多くの生徒さんが参加して学べるような機会を設けられるよう改善していきます。(記:貝ひも)

 反省点としては、高校生と距離を縮めることがなかなか実現できていなかった事です。毎回の授業で生徒の方に質問を振ったりしていましたが、まだ互いに緊張感や、距離があったと思うので、後期は高校生が気軽に話しかけたり、質問できたりするような雰囲気作りや工夫を授業の中で取り入れられるように努めたいです。(記:まる)

 失敗は成功の素ですから、反省点がたくさんあることは良いことですね!失敗を恐れずに果敢に取り組んで行きましょう!!
「失敗を恐れずに」と言えば、これは販売士隊のメンバーが初めに先生に言われたことでもあります。そもそも、岡山南高校での販売士講座は昨年度も行っていたのですが、今年も行うにあたり「失敗をしてはいけない」という思いから、昨年度の授業の資料や進め方をとても参考にしようとしていたそうです。しかし、「それでは自主性に欠けている」「もっとやりたいように挑戦しなくてはいけない」というような先生からのお話を受け、自分たちらしい正解を探しながら授業を創るように方向転換しました。
 販売士講座の中で、様々な工夫をしてきた販売士隊ですが、この原点はこの出来事だったのかもしれませんね。

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【3.後期に向けて】

 後期はケーススタディを行うということで、生徒の方に考えて、言葉を発してもらう時間がより多くなります。生徒の方に答えを考えてもらう上で、まず私たちが前提となる問題について十分に把握する事が必要です。私たちが提示する問題の内容が抽象的で分かりづらいと、生徒の方が答えを考えることに抵抗感を抱いてしまう可能性がある為、今まで以上に分かりやすい説明を心がけ、具体例を用いる事を意識しようと思います。
 また、生徒の方に楽しいと思って貰えるよう、毎回の授業で親しみやすい例えや工夫を高校生の立場に立って考え、この講義が有意義な時間になるよう、取り組んでいきます。(記:まる)

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 次回からはケーススタディということで今回の講座とは違い、必ずしも正解が一つではない場合もあるので臨機応変な対応ができるように準備を進めたいです。また今回に引き続き、時間配分をしっかりと考え、メンバーとも練習を重ねて時間内に終わらせることができるようにしたいです。
(記:あやたか)

 最初の講義では高校生の皆さんに教えることができるのか不安を感じていました。また、時間をかけてスライドや原稿を作成しても、おもしろくないと思われてしまい、講義を聞いてもらえないのではないかという焦りがありました。しかし、生徒のみなさんから「楽しかった!面白かった!わかりやすかった!」という感想を頂けたことや、最後のクイズ大会では生徒のみなさんが喜んでいる姿を拝見することができて、人に伝えることの面白さを学びました。
 後期では、前期の講義の内容で喜んで頂いた噛み砕いた説明や、身近な例を多く使用するなどの工夫はもちろんのこと、スライドの見やすさ・復習しやすさなどの改善を行なって講義に取り組んでいきますので、楽しみにして頂ければと思います!!(記:貝ひも)

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  販売士隊による「販売士講座」の舞台裏、いかがでしたか?
 どのメンバーも、最終日までには初回の講義とは比べ物にならないくらい成長したのではないかなと思います。後期に向けて、もっともっと高い志をもって頑張ってほしいですね!

 また、私たちの活動の場をご提供いただいております、岡山県立岡山南高校 浦部先生をはじめとした先生方、生徒のみなさんに改めて感謝申し上げます!
これからも引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!!

それでは、販売士隊の今後の活躍にもご注目ください!

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担当:てんどんどん

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