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作品メモ【R18恋愛小説】ストリート・キス〜謎めいたツンデレ人妻カノジョにガチ恋して振り回される年下カレシくんの恋物語

男にとって女は永遠の謎だ。
だから次の女でその謎を解こうとする。

ジャンヌ・モロー

一人称の恋愛小説。
男性視点で書くと謎だらけになり、
女性視点で書くと謎なんて何も無い。

貴島璃世

 この作品にはモデルがいます。彼なのかそれとも彼女なのか。明言は避けますが、まあ、わかりますよね。
 断片的に語ってくれた恋愛体験談を「一つにまとめて小説作品として公開してもよいか?」と聞いたところ「構わない。むしろ書いて欲しい」と快諾をいただき、脚色したり時代や時系列を変えたりぼかしたりなど、特定されないように留意しつつ、恋愛小説にしました。書籍化してベストセラーにでもならない限り、彼と彼女の当時の関係者が気づく恐れは限りなくゼロに近いでしょう。
 脚色はしましたが、以下の点は私が聴いた事実と変えないようにしました。

・彼と彼女は職場の同僚で新人の彼は彼女から仕事を教えてもらった。
・彼女は彼よりも九歳上の既婚者で夫と子どもがいる。
・彼女は某国立大の法学部卒で論理的思考の持ち主で頭の回転が速い。
・彼女は嘘は言わない。お酒を飲む時だけタバコを吸う。
・彼女は小柄でとても若く見える。かわいい感じ。
・彼と彼女のクラシック音楽趣味。彼女のモーツァルト&ウィーン偏愛。
・彼は自分を平凡な男性であると思っている。

・彼は彼女を溺愛していた。
・さまざまな場所での愛の行為(間接キスや路上キスやエッチ)の数々と彼女のささやき(ねえ。もっと欲しい、とか)。

 彼にとって彼女は常に謎だらけ。甘えてきたと思ったらエキセントリックな行動に走ったりツンデレ過ぎて「何を考えているのかぜんぜんわからない」と何度も彼は悩みます。さらに「自分は平凡な男で彼女に好かれるほどの魅力は無い」と自己評価しています。
 彼女の謎はとりあえず横に置いて、彼の自己評価は…ちょっと考えてみて下さい。頭が良くて仕事もできる大人の女性が、新人とはいえ物覚えの悪い仕事ができない男子を、既婚者であるというリスクがあるのに、さらに同じ職場!なのに好きなってしまい誘惑までするか?(私は、彼女は彼のことが大好きだったと確信してる)。超絶美形でもないグズのダメンズがお姉さまに「しょうがないわねえ。私がいないとダメなんだから♡」なんて可愛がられるのはTLコミックや小説の中だけ。しかも彼女は面倒見の良い母性愛タイプじゃない(と思う)。いずれにせよ、少なくとも彼は彼女にとって「平凡な男」じゃなかったと私は思うのです。
 彼女の謎について。「何を考えているのかぜんぜんわからない!告っても反応がよくわからないし」と彼を悩ませた彼女の大胆な行動は、一見、迷いが無いように見える。でも本当にそうなのか?
 
 だって女は…言わないだけだから。

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