公認会計士&税理士を目指す大学新入生の方々へ~その2

公認会計士&税理士とっても特にどうってことない

恐ろしいことを伝えておくと、公認会計士や税理士になってもどうってことはありません。
当たり前なんですが、公認会計士の業界に入れば周りはみんな公認会計士。税理士の業界に入ればみんな税理士です。なので公認会計士だからOK、税理士だからOKって世界観ではありません。
のし上がる?ためには+αが必要です。

大学で何を学ぶべきか

会計士、税理士になった未来を考えると、大学で学んでおきべきことは会計や税法以外にたくさんのことがあります。人間関係だったり一般教養だったりお酒の飲み方だったり、挙げればきりがありませんが、勉強のことに限って2つだけ挙げておきたいと思います。
1.英語
2.IT
めちゃ普通。。
むしろ、会計に優先するのがこの二つだと思います。
会計は当然に会計業界に行かなければすごいレベルに達している必要はありませんが、英語とITはどんな業界にいっても必須のスキルです。

英語

英語は出来たら有利から出来なきゃ不利の時代になったと思います。
できたら1年間くらい留学できるとなおいいと思います。少なくとも夏休みに2か月くらい短期留学できればいいですよね。
とはいえ、この円安時代、かつ世界の物価が上がっている状況において、親御さんに会計士の受講料払って、留学もさせてって結構厳しいです。
今はリーズナブルなオンライン英会話もありますし、なんとか頑張っていただきたいです。
指標としてTOEICの点数を出しておくと、800点あるといいんじゃないかと思います。残念ながら私は海外旅行でも苦しむレベルの英語力なので自分事ではないのですが、私の友人で英語で普通に仕事しているレベル(私から見るとですが)の人が何の対策もせずにTOEICを受験したら810点だったと言ってましたので、それくらいあれば大丈夫なんじゃないの?と思った故です。ちなみにその人は高校時代をカナダで過ごしていました。
英語の勉強もしておくとアメリカの会計士資格も狙えます。
万が一、日本の公認会計士試験に合格しなかったとしても、アメリカの会計士試験には合格したという方がたくさんいますから、やっぱり英語はやっておくべきです。
英語以外でももしかするといいかもしれません。何語でもいいんですが、例えばフランス語ができる会計士はかなりマイノリティだと思います。
フランス語の会計士の需要は総量としてはあまり多くないと思いますが、それ以上に供給がありません。なので入れ食いです。

IT

ITってなんだよって話でかなり漠然とした話しになってしまいますが、シンプルに言えばExcelかなと思います。
また、Excelの他、ChatGPTなどの生成AIも活用できるようにしておくといいと思います。
まず、パソコンを買いましょう。あらゆることをスマートフォンでやってしまう時代ではあると思いますが、仕事でメインに使うのはスマートフォンではなくパソコンです。スマートフォンやタブレットでExcelもできますが、結構機能が違うし、クリエイティブなことをしたければパソコンが大いに役に立ちます。幸い、コロナ禍で大学生もパソコンに回帰した印象がありますので昔よりはいいと思います。(コロナ禍前はスマートフォンでまさかの修士論文を書いた学生もいるくらい、パソコン離れが進んでいました。)
重要なことなんですが、現代の会計に強いは、イコールITに強いという意味になります。
大量のデータ処理は昔は根性が重要でした。今はExcel等を使ってどう合理的に集計するかが重要です。
また、様々な場所から得られる情報をどう合理的に会計システムにインポートするかの技術が必要です。(技術って程じゃないですが。)
さらにはなんでこんな単調な作業をしなければけないんだろうと考えたとき、RPAを使うことになります。RPAを使うためにはプログラミングの知識が多少必要です。
これらをおさえておくと、監査法人や税理士事務所ではとても重宝がられますし、さらには自分自身で独立したときにあまり人を雇用する必要がなくなります。
余談になりますが、独立した場合、最終的に最も頭を抱えるのはヒトの問題です。特に日本で独立しようとすると、本当に人の採用に苦労します。
2024年ですらそうですから、皆さんが独立するころはより一層厳しくなると思います。これは、日本人の人口減に加え、優秀層の海外流出も鮮明になるからです。(残念ながら優秀層はどんどん日本を離れると思います。)
こんな時に身を助けるのはITスキルです。
RPAを動かせれば寝てる間にいろいろやってくれるでしょうし、Excelでの集計技術が高ければ根性の手作業でやって一日かかるものを数分で終らせることができるでしょう。
大学では積極的にITを学べる授業を選択すべきです。

まとめ

まあ、英語とITがんばれってことです。

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