常備菜作っておきましょう…鶏のさっぱり煮
一人暮らしだと、仕事で疲れたときなど、帰宅後料理したくないですよね。そして、帰宅したら、買い物にも行きたくないときだってありますよ。そんなときの為に、休日は常備菜を作っておきたいものです。
今回は、包丁、まな板もいらず、だれでも簡単にできる王道常備菜で、僕が好きで、以前からよく作っているものを書きます。
(作業台代わりに今回はまな板を使用しています。)
まず、準備するもの、ゆで卵(崩れない硬さでゆでたもの)、手羽元、酢、めんつゆそれと水。(今回も2食分、2人前の分量)
1.めんつゆを「かけつゆ」の希釈倍率で割っておきます。この時点で味見して好みかちょい薄い位がいいです、この時240cc位の液量かな、そして、酢を40cc程度入れました。(酢なんですが、商品によって、酸味がまちまちです。何回か作るうちに自分中で、だいたいの感覚をつかんでおくといいですね。)ここでも、味見、加熱で酸っぱさが飛ぶので、ちょい酸っぱめがいいです。
2.鶏肉と殻をむいたゆで卵を1.の中に入れて加熱します。
3.一回煮立ってあくが出てきたら、あくの濃い部分は取り除いておく方が、出来上がり綺麗です。(別に見た目関係ないのであれば、そのままで)
4.弱火にして、蓋をして15分から20分、目安としては、食べたとき骨から身離れが良い状態で、そして、軟骨も食べやすい状態で仕上げることです。
5.熱いうちに保存容器に入れ、冷蔵庫で急速に冷やします。(僕は、チルドルームをあけて置き、そこで、温度調節をよく冷えるように調節して冷やしています。)
ここが実は今回大切なポイントなんです。よく、荒熱をとりますとか書いているでしょ。あれ駄目です。その際に、空気中の雑菌が入り込みます。熱いうちなら良いのですが、冷えていたら、そのまま生きて、ちょうど生ぬるいいい温度帯だと、増殖してしまうんです。
容器にも熱いうちにいれることによって、容器内も殺菌できます。なので、漏れないのであれば、空気がほぼないぐらいで入れ込めるものが良いです。
今回は酢が入っているので、一般的な細菌は生えにくい可能性があると思われますが、食べたらわかるかと思いますが、加熱で、それほど酸っぱくないです。そして、一般的な食中毒細菌ではなく、空気中にいるカビ・酵母の仲間で、酸に強いものがいるので、荒熱とるといって、蓋開けっぱなしだと、どうなるかお判りでしょ。今回は、冷蔵庫で1週間程度日持ちさせたいんです。
ですから、耐熱性菌が多い土壌で育つ、大根などの根菜類は入れてませんし、これまた、耐熱性菌が多い、香辛料も使っていません。さらに言えば、鰹節などのふしにも耐熱性細菌が多いので、ある程度管理されていると思われる麺つゆを使ったのです。
余談ですが、僕は、食品関係の品質保証に携わっていたことがあるし、大学の卒論も微生物関連です。ちょいと、人より食品微生物には知識があるのですよ。
話をもとに戻して、今回は、日持ちさせることに重点を置きました。ですから、食べるときに、薬味を足すとかして楽しむのも良いかと思います。吸い口として、生姜の細かい短冊切りなど添えると良いかもしれません。
食べるときに気が付くと思いますが、ゼラチン状態の中に鶏肉と卵がいるかと思います。(レンジで温めれば、ちゃんと液体に戻りますので、ご安心を。)
ですので、栄養が溶け出している汁もすべて頂いてほしいのです。ですから、最初の麺つゆの希釈のところで、ああいう表現にしました。
もちろん、容器を開けたら残さず食べきりですので、ご自身で食べられる1回分の量を容器にいれてくださいね。