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【こんな映画でした】131.[マリーゴールド・ホテルで会いましょう]

2013年 2月 2日 (土曜) [マリーゴールド・ホテルで会いましょう](THE BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL 124分 イギリス/アメリカ/アラブ首長国連邦 2011年)

 ジョン・マッデン監督作品。久しぶりに映画館で封切りを。老人による老人のための老人の映画(?)、もちろん若い人も観るべきではあるが。
 個人主義が徹底している彼らイギリス人たちの考え方は、一面、孤独地獄に落ちこんでしまうことにもなりかねない。そんな中で正直に孤独であることを言い、友を求めていく人もいれば、断固として自分の生活スタイルを守る人も。
 年老いていても、若くても同じなのだが、積極的に何かをやっていかなければ人生はつまらないものなのだ。では何をするか、誰とするか。そこが問題ではあるのだが。

 このホテルにやってきた7人(夫婦一組、男2、女3)のうち、結局、男性1人は亡くなり、夫婦の妻の方が単身帰国してしまい(実質的に離婚)、五人が残ることとなる。この先どんな人生が、ここインドで展開するのだろうか。
 いわゆる老後の生き方を考えさせてくれる映画でもある。なおこのホテルの支配人役は[スラムドッグ$ミリオネア]の主役のデヴ・パテルであった。老人たちは、知っているところではジュディ・デンチ、マギー・スミスが出ている。

2018年 3月20日 (火曜) [マリーゴールド・ホテルで会いましょう]

 DVDで。二度目になる。一度観ただけでは、やはり見落としとまでは言わないが、気がつかなかったことがたくさんあった。良く作られているな、と思わせられる。
 あらためて観てみると、オープニングのシーンを思い出せた。窓外の公園か広場のような情景から、どんどん引いていって部屋の中から撮影していたことが分かり、そして7人の主役の老人(?)たちの一人が映し出される。

 以下、それぞれのインドへ行く前のイギリスでの状況が紹介される。それぞれがある意味、必然性をもってインドへ向かうことに。ただインドへ行ったからといって、それまでの問題が解決するわけではない。メンバー中、唯一の夫婦はその結果として、目を逸らしていた夫婦関係を見つめさせられることになり、離婚していく。映画では、妻だけがイギリスに帰国するということで。

 昔、インドで暮らしていたある男性は死期を覚り、その当時に愛していた男性に会うことを目的としてやって来る。どのような人生の最晩年を生きていくか、考えさせてくれる。ホテルの支配人の若者とその恋人の若さが、対照的である。

 極彩色のインドの風景、町中をいくバイクやオート三輪車タクシーであるトゥクトゥクが走り回るシーンはスピード感と活気にあふれている。インド社会の問題も、さすがに避けるわけにはいかず、少し触れられている。不可触賤民などの身分のこと、貧困のことなど。

 それにしても老人たちを主人公にした物語と映画がこのように作られることはいいことだ。日本ではなかなか難しいか。

2016年 3月12日 (土曜) [マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章](2015年 THE SECOND BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL 123分 イギリス/アメリカ)

 前作同様、味な映画だ。あれから4年。前作と表題が違っているのは「SECOND」が入ってるという点。
 インドを舞台にしたものなので、おきまりの歌と踊りがふんだんに出てくる。登場人物は前作とほぼ同じか。お年寄りの居心地の良いホテルということになるか。
 今作では主人公の青年が結婚するところまで。まだこの先続きがありそうな伏線もいっぱい残したまま映画は終わっている。さてどうなることか。

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