【こんな映画でした】777.[破局]
2020年 7月22日 (水曜) [破局](1950年 THE BREAKING POINT アメリカ 97分)
「サスペンス映画 コレクション 名優が演じる欲望の世界 地獄の英雄 DVD10枚組」の7枚目。監督はマイケル・カーティス([カサブランカ]を観ている)。主演はジョン・ガーフィールドで[郵便配達は二度ベルを鳴らす]を観ている。妖しげな女性をパトリシア・ニール、初めて。
「breaking point」は「(忍耐などの)限界点、ギリギリいっぱい、極限、切断点、破壊点、破断点」。
原作がアーネスト・ヘミングウェイだけに、海が舞台であり、主人公モーガンは小さな船の船長。10年かかって釣り船を買ったらしい。しかし生活は豊かではない。そんな中、カジキマグロだろうか、釣り客を乗せるのだが、結局、乗り逃げされ窮地に。そこで危ない仕事に手を出すことに。この時がブレーキングポイントかもしれない。
最終的に利用されて、殺されるのが自明の仕事をすることに。そのラストまでヒヤヒヤさせられるが、まずはハッピーエンド。ただ相棒の黒人はギャングに撃たれて死亡。ラストシーンはその子供の男の子が船着き場で呆然と佇んでいるところを俯瞰してフェイドアウトする。シビアだ。
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解説には「借金に喘ぐ小型船の船長ハリーが、心ならずも悪事に手を染めることとなり、破局への道を突き進む……。2年後に39歳で早世するジョン・ガーフィールドが好演! ヘミングウェイの原作は以前に『脱出』として映画化された」と。
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