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【こんな映画でした】446.[少女は自転車にのって]

2022年 9月 5日 (月曜) [少女は自転車にのって](2012年 WADJDA サウジアラビア/ドイツ 97分)

 ハイファ・アル=マンスール監督作品。主役の女の子ワジダはワアド・ムハンマド(撮影当時9歳)。その母親をリーム・アブドゥラ(撮影当時24歳)。

 知らなかったとはいえ、何ともすさまじい内容の映画である。イスラム教というものが、どれほど彼らの生活に密着しているかということ。それも女性に厳しい戒律は、主人公ワジダに限らず耐え難いものがあるだろう。宗教についてとやかく言っても始まらない。この現実は未来永劫続いていくのだから。

 ワジダは周りからとやかく言われるが、それは自分の頭で考えておかしいことはおかしい、と思っているだけのことなのだが。しかし世間は許さないというわけだ。徐々に変わりつつある、とサウジアラビアの女性監督は言うが、長い道のりになることだろう。

 さて子役はやはり魅力的だ。何か力を秘めている。このワジダ役の女の子で、この映画は成立していると言えよう。

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