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【こんな映画でした】658.[現金に体を張れ]

2020年 6月 6日 (土曜) [現金に体を張れ](1956年 THE KILLING アメリカ 85分)

 スタンリー・キューブリック監督作品。辻邦生の本に紹介されていたもの(「私の好きな映画・監督・俳優」(『マリー・クレール』1985年2月号所収)。なるほど一風変わった強盗映画だった。そしてみんな死んでいく。数えてみると関係者で生き残ったのは、主犯ジョニー役のスターリング・ヘイドンとわざと暴行で捕まる元レスラーの二人だけだ。

 一人ひとりがきちんと描かれていて、その終幕ともいえる強奪の瞬間へ流れ込んでいく。そして成功。ただ、それで終わるわけではないという、ある種どんでん返しの面白さがある。

 ラストの飛行場でのシーンは想像できた。そんなものなのだろう。原題には「大儲け」という意味もあるそうだ。もちろん「殺害」でもある。

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