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【こんな映画でした】492.[邪魔者は殺せ]

2020年 7月21日 (火曜) [邪魔者は殺せ](1947年 ODD MAN OUT イギリス 116分)

 「サスペンス映画 コレクション 名優が演じる欲望の世界 地獄の英雄 DVD10枚組」の6枚目。キャロル・リード監督作品。[第三の男](1949)の前に作られたもの。主演はジェームズ・メイソン、[評決](1982)は観ている。[ロリータ]の主役でもあるようだ。相手役の女優はキャサリン・ライアン。

 北アイルランドの政治問題がからんでいるようだが、そちらには深く関わらず彼らが資金調達のために工場を襲い、強奪するというところがオープニング。

 エンディングはキャスリーンが愛するodd manであるジョニーと、いわば無理心中という、何とも悲惨なことに。死ななくてもと思うが、彼女にすればもう死刑にされるのが分かっているので、ともに死んだということか。

 映画の中でodd manを見て、関わりにならないようにと窓のカーテンを閉めたりするシーンが何回も描かれていた。ジョニーを警察に突きだしたら、1,000ポンドの賞金をもらえると知っていてもだ。仲間の報復を恐れてとのことと。

 「odd man」はそれだけで「決定権を持つ人、裁決権を握る人、決裁権を持つ人、臨時雇い、奇妙な男」。「odd man out」となると「(コインを投げて)グループから一人を選択するという方法で選ばれた人、一つの集合の中で他とは異なるもの、孤立している人、孤立者、はみだし者、組分けで余った人、仲間外れ、のけ者、つむじ曲がり、変わり者」とのことだ。なお「odd person」で「奇妙な人、変人」になる。

 解説には「北アイルランドの秘密結社の数名が工場を襲撃するも、首領のジョニーが重傷を負い一人逸れてしまう。隠れ場所を求めて街をさまよう彼の運命は……。」と。

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