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【こんな映画でした】133.[スラムドッグ$ミリオネア]

2009年 4月18日 (土曜) [スラムドッグ$ミリオネア](2008年 SLUMDOG MILLIONAIRE 120分 イギリス/アメリカ)

 ダニー・ボイル監督作品。デヴ・パテル主演。言わずと知れた今年のアカデミー賞受賞作品。どんなもんだろう、と思いつつ横目でにらんでいたが、どの評を見ても「観るべし」といったところなので、ついに観てきた。

 まあその迫力! その凄さ!! もう度肝を抜かれた。これこそが映画なのだと思わせられた(錯覚としても)。映画には淡々とじっくり良い映画だなと思わせられるものもあれば、今作のように圧倒的な映像(カメラアングルの新鮮さ・凄さ)、音楽、そして苛酷なインドの現実の描写で、私たちをつかんで離さない映画もある。

 映画というものはこんなにもすごい力を持っているのだと、あらためて思わせられた。そして日本の映画に比し、世界の映画というのはすごいところまでいっているのだな、と。そう、[おくりびと]も吹っ飛んでしまう(もちろん、これにはこれの良さがあるが)。

2009年 4月23日 (木曜) 『ぼくと1ルピーの神様』(ヴィカス・スワラップ ランダムハウス講談社 2006年)

 これが映画[スラムドッグ$ミリオネア]の原作。少し紹介。
 僕は逮捕された。クイズ番組で史上最高額の賞金を勝ちとったのが、その理由だ。(P.9 プロローグ)

という書き出しから始まり、ページを繰ると。

頭というのは、僕たちが使用を許可された器官ではない。僕たちが使ってもよいとされているのは、両手と両足だけなのだ。(P.10)

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