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【こんな映画でした】514.[モロッコ]

2020年 3月 3日 (火曜) [モロッコ](1930年 MOROCCO アメリカ 92分)

 こんな映画だったのか、と。観る前、といっても昨日だが『世界映画名作全史 戦前篇』(猪俣勝人 社会思想社 1983年)で読んだばかりだったので、ストーリーは覚えていた。なるほどこれが彼の有名な映画であったか、と。なお氏は、この映画を7回以上観ているとのこと。あと双葉十三郎氏も「我が生涯の一本」と激賞している。

 ラストシーンは非現実的ではあるが、感動的でもある。マレーネ・ディートリッヒが外人部隊を追いかけて砂漠を歩いていくのだ。その時、履いていた靴(中ヒールくらいか)が砂にもぐり、歩きにくいので脱ぎ捨てていく(熱くない?)。そして他の女性たちと一緒に砂漠の向こうへ消えていくのだ。

 監督はジョセフ・フォン・スタンバーグ。主役のトムをゲーリー・クーパーが、アミーをマレーネ・ディートリッヒが。彼らはともに1901年生まれで、撮影当時28歳くらいか。

 ディートリッヒはその足に保険が掛けられていたそうだが、トムが彼女の部屋を訪れた時のシーンで、すらっとした綺麗な足を見せている。あと酒場でも。なお外人部隊については、フランスの暗黒の歴史、その一断面と言えようか。

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